マリア・ジビーラ・メーリアン 博物誌
以前にマリア・ジビーラ・メーリアンのマイセン陶器の記事をアップしました。
過去記事 マイセン メーリアンの花
今年は博物誌に描かれているボタニカル・アートを中心にご紹介します。
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マリア・ジビーラ・メーリアンのイラストを表紙に彼女の昆虫への情熱を綴ったキム・トッド。「ダーウィンよりも早く・・・」って、そうですよね。マリア・ジビーラ・メーリアンは17世紀。ダーウィンは19世紀だから、200歳くらい違うんです。
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邦訳「スリナム共和国の思い出 植物昆虫図譜」にも使われている花と蝶。出版物と印刷業者によってまったく違います。
さて、こちらの記事もご参考に。
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60枚が収録されている1705年の「スリナム産昆虫変態図譜」は、1719年に12枚追加されて72枚の図譜になっています。
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「ヨーロッパ産鱗翅類‐その変態と食草」の1枚です。180枚以上のイラストプレートがある「ヨーロッパ産鱗翅類‐その変態と食草」ですが、20枚以上を次の記事で紹介しています。
記事 マリア・ジビーラ・メーリアン ヨーロッパ産鱗翅類‐その変態と食草
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右がマリア・ジビーラ・メーリアンの「New Book of Flowers」(1680年)の現代版の表紙。原画(ヨーロッパ産鱗翅類‐その変態と食草)が左になります。
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1999年に出版された「New Book of Flowers」では、「チューリップ」の色が違います。18世紀に出版されたマリア・ジビーラ・メーリアンの図譜も出版業者によって彩色が違います。
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表紙の原画とこの上の二枚、そしてあやめは、1730年の「ヨーロッパ産鱗翅類‐その変態と食草」のフォリオ版の手彩色のリトグラフです。
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1679年の「ヨーロッパ産鱗翅類‐その変態と食草」、1705年の「スリナム産昆虫変態図譜」は、マリア・ジビーラ・メーリアンの死後、1715から1730年に、フレデリック・ベルナルドやヨハネス・オーステルウィックによって出版されています。
ハーバート大学にも所蔵されているマリア・ジビーラ・メーリアンの手彩色による非売品のカウンタープルーフ版「スリナム産昆虫変態図譜」は、彼女の死後にヨハネス・オーステルウィックによって買い取られ、2013年現在、日本では¥35,000,000というお値段で文生書院さんから手に入れることができます。
KAFKAは買えません。
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初版 「スリナム産昆虫変態図譜」 1705年版のイラストプレート
(C)re+nessance by XAI(sai)
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