2009年10月 5日 (月)

ホ・オポノポノ

ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方 ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方

著者:イハレアカラ・ヒューレン
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ホ・オポノポノ(Ho'oponopono)はもうみなさんご存知の呪文。でもKAFKAは今日はじめて知りました。

今日は99%癒されて、残りの1%はまだ浄化されていないのです。

1%の浄化をオーラソーマの K 先生のカウンセリングに託しました。教えてもらったのが「ありがとう。ごめんなさい。許してください。愛しています。」の4つの言葉。

ホ・オポノポノ奇蹟の原点 カフナの秘法 (超★スピ) ホ・オポノポノ奇蹟の原点 カフナの秘法 (超★スピ)

著者:マックス・F・ロング
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「頭の知恵と心の知恵が手をつなぎあっているのがいい。心にホ・オポノポノで問いかけてみるといいかも」と言われて寝る前に「4つの言葉」を唱えてみます。

本はヒューレン著のものを見せてもらいましたが、マックス・F・ロングという人の本もあるようです。

わたしの1%の浄化は99%の自努力が必要みたい。

arei が 「落日の寓意画」で、この原理の説明をしています。あぁ~、わたしのモチベーション低下やボケぶりもネタにしてます。

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2009年10月 4日 (日)

茨木 のり子 詩集

倚りかからず (ちくま文庫) レビューの何かが消えちゃいました・・・。

著者:茨木 のり子

倚りかからず (ちくま文庫)

人ってある時期には自信に溢れて人の話が耳に入らない。

なんて時代もありませんでしたか?いつも初心にもどるきっかけになる。

茨木のり子詩集 (現代詩文庫 第 1期20) もおすすめです。

買ったきっかけ:
3年前、大学に入学した息子の教科書を整理していたら、なんとなく「現代国語」を読んでみたくなりました。そこに茨木のり子さんの詩が。

感想:
読んでくださればきっとわかる。「震える弱いアンテナが」は私のバイブル。

おすすめポイント:
厳しいと感じていただけたら嬉しい。優しいと感じたらきっと苦いくて良い体験をしてきたのでしょう。人が変わるのは難しいけれどこの詩集が助けてくれると思います。

「汲む Y・Y に」

大人になるというのは
すれっからしになることだと思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい発音の正確な素敵なひとと会いました
そのひとは私の背のびをみすかしたようになにげない話にいいました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき堕落が始まるのね 
堕ちてゆくのを隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました
私はどきんとしそして深く悟りました

大人になってどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる失語症 
なめらかでないしぐさ 子供の悪態にさえ傷ついてしまう頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

年老いても咲きたての薔薇 
柔らかく外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には震える弱いアンテナが隠されている 
きっと わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり今もときどきその意味をひっそり汲むことがあるのです

茨木のり子詩集 (現代詩文庫 第 1期20) より

この詩は働くわたしのバイブルです。

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2009年8月26日 (水)

ロベール・ドローネーとソニア

Sonia delaunay ソニア・ドローネー「ロベール・ドローネーの肖像」フランスの画家ロベール・ドローネーの肖像画は、妻ソニアの作品です。

とーしさんが教えてくれたドローネーですが、ようやくお披露目したい作品が集まったということなんです。

ちょっと話しが遠回りになります。

先日、SAIから借りた「テクストの快楽」なんですが、テクストのみならず、ペインティングにも思い当たる文章がありました。

いま、手元にないので、うろ覚えです。

Relief Rythme ロベール・ドローネー 「リーフ リズム」1933 「古典的な物語(ゾラ、ディケンズ、トルストイなど)は、知りたい一心で斜め読みやとばして読むことがあっても、読むたびに決して同じ箇所はとばさない。」(要約:ロラン・バルト「テクストの快楽」より)

そうなんですよね。物語だけではなく絵画作品もそうなんです。

そのときにその作品は見落としても、あとで見落とさないんですよ。

要所、要所の要にあたる作品は、ギヨーム・アポリネールがドローネーの作品を「オルフィスム」と呼び、はやくにキュビズムを脱するドローネーですが、モノクロームに近いキュビズムに比べ、カラー配色の特徴を持っているところが「違う」という印象を与えます。そういう要素の要の作品でもあるのでは。

Robert delaunay hommage blriot 1914この代表作が格好の例。日本、フランス、英国も、この作品が代表作であることに見落としがないからです。

作品カーディフ・チーム、パリ市も、一見して同じように見えますが、描き方が違っていますよね。彼の好んだ飛行機(エッフェル塔も好んで描いています。)が描かれて、それが機械時代といわれています。英仏海峡を初横断した飛行士ブレリオへの献辞が書き込まれたこの「ブレリオに捧ぐ(Hommage à Blériot)」(1914年)は、格好の代表作になるわけです。

ロベール・ドローネー 「裸婦と朱鷺」Akte und ibisse 1907 レオナルドならモナリザ、最後の晩餐というように。

ところが、1枚の作品を見落とさなくとも、その作品の表情の一部を見落とすこともあるわけです。

日本のドローネーの紹介に多いのは、キュビズムなら「パリ市」(1912)、機械の時代として、「ブレリオに捧ぐ」、シュルレアリスムやダダイスムでは「エッフェル塔」(1920)の再開。さらに1930年には抽象画の再開で「リズム」の連作があります。

それで、ロベール・ドローネー(Robert Delaunay)のなかで、kafka が好きな作品が次になります。

Robert_delaunay__nude_woman_readi_2

読書する裸婦 1915

この裸婦の後姿は、フランツ・マルクの「青い馬」を想像しちゃいます。
KAFKA 過去記事 フランツ・マルク

何の印象もないblog フランツ・マルク

このフランツ・マルクとともに「青騎士」のメンバーだったマッケにロベールは手紙を書いています。1912年のことです。

Robert_delaunay_disks193033_lette_2

下記のリンク先から右側の「太陽と月」(1912年から13年)の作品とマルクの友人アウグスト・マッケ宛のロベールの手紙を見ることができます。翻訳時間がかかるのでパスしました。

Robert Delaunay, letter to August Macke, 1912

左は「複数の円盤」(1930-33)です。MoMAに所蔵されているようです。リンク先でごらんください。

MoMA Robert Delaunay. (French, 1885-1941) 13 of 13

Nature_morte_au_tapis_rouge__1936_r

静物画 赤い絨毯 1936

この 赤い絨毯 がケープにみえ、まるで女性の後ろ姿にも見えてしまいます。赤い絨毯はテーブルクロスにもみえ、テーブルにプレートが並んでいるようにも見えました。

Nude_woman_reading_by_robert_delaun 読書する裸婦(1920)は、シュルレアリスムやダダイスム期では、こんな風に描かれています。

さて、やはり絵画活動だけではなく、ロベールとソニアは、テキスタイルのデザインも手がけています。この配色によく似た昆虫のデザインもあります。

Fabrics_designed_by_painters_sonia_ このファブリックのデザインが二人によるものです。まだ他にもありますが、ウィリアム・モリスのテキスタイルデザインなどの著作もあるらしい、プリントデザイナーE.A. Seguy のモチーフ集に紹介されています。

E.A. Seguy の花、蝶々や昆虫(ボタニカルアート)も素敵ですよ。この人の本は二ヶ国語しか翻訳されていないようです。

下の写真はソニアがクレオパトラに扮しているものですが、このコスチュームはロベールによるもの。1917年の作品。

まるで、ダリとガラのような夫妻です。ソニアとロベールの夫妻コラボはいくつかあるようです。

1918sonyadelaunayscleopatra

ソニアとロベールはバレエなどのデコール、舞台衣装をデザインするなど(ピカソやシャネルも)多才です。写真のコスチュームはセルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団(バレエ・リュス)「クレオパトラ」のために。

たぶん1908年初演の「ある夜のクレオパトラ」(原作テオフィール・ゴーティエの短編)と同じだと思います。

Sonia_delaunay_in_a_ferragamo_sho_2

とくにソニアはファッション、インテリアにも手をひろげています。ロベールの「シミュルタニズム」の色彩理論を用いた作品。それは車のボディにも家具のシェルフにもひろがります。

詩と絵画のコラボは、世界の果てまで連れてって!が有名なフランスの詩人ブレーズ・サンドラール (Blaise Cendrars)との「シベリア横断鉄道とフランスのプティット・ジュアンヌの散文詩 (La Prose du transsibérien et de la petite Jehanne de France)」、ダダイズムの詩人トリスタン・ツァラの「許された果実(Le Fruit permis)」(1956)の挿絵などがあります。


Sonia_delaunay_in_a_ferragamo_shop ソニアは1900年にフェラガモのプリント装飾にも及んでいます。ソニアはココ・シャネルと同じ1970年代に亡くなりました。私たちと生きていた時代を共有していたことになりますね。ソニア好きなのですが、著作権が絡みます。この辺で。


さて、ロベールに戻ります。ゾラやマラルメ、シャンフリーやボードレール達が印象派の画家たちと親密だったように、ロベールも交際がありました。

文学的だとシュルレアリストのグループから除名されたフィリップ・スーポー(1990年まで生きていました、凄いわぁ)。そして短い交際でしたがアポリネール(短命)。アポリネールの1918年の作品の「カリグラム」は詩(文字)を絵にしたものですが、これがエッフェル塔ですよね。

ほかに印象派にも深い画家セザンヌに、詩人マラルメに影響を受けます。

ロベールの連作はエッフェル塔、リズムのほかに、「サン・セヴラン教会( Saint Severin) 」、「窓(Window/Le Fruit permis)」があります。これがこのセザンヌとマラルメの影響によるものといわれています。

Portrait 肖像画にはキュビズムのジャン・メッツァンジェをジャポニズムで描き、作曲家ストラヴィンスキール・ドゥアニエ(アンリ・ルソーのことです)は特徴を活かしています。美術史家ウーデ、ファッションデザイナージャック・エイムのミセスも描いています。ジャック・エイムの夫人ではないかと。

ピカソ、アポリネールらが中心となって、パリの「洗濯船」(バトー・ラヴォワール)で「アンリ・ルソーの夕べ」という会を開いたとありますが、ドローネーは参加したのでしょうか?

ロベールは本当に様々な要素からインスピレーションを受け、「要」の作品を誕生させてるわけですね。セザンヌ主義にかけてドローネー主義とでもいいましょうか。

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2009年7月 7日 (火)

YSL&ベルジュのバーン・ジョーンズ(パネル編)

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(C)christies

しばらくお休みしていましたが、少しづつ更新していけそうな感じになりました。今日、arei くんの記事をみて、ちょっとアップしたくなっちゃたんです。

同じサン=ローランとベルジュのバーン・ジョーンズですが、arei  はタペストリーで、わたしは「パネル」です。

どうですか? arei のバーン・ジョーンズは聖なるタペストリーで、色彩が鮮やかに目を惹かれます。すっごく素敵。しかも立体的。

こちらはやわらかい色彩で、サー・エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(Sir Edward Coley Burne-Jon)らしい構図です。arei のタペストリーは、サン=ローラン&ベルジュ邸のライブラリールームにあったような気がします。

KAFKAのこのパネル「Paradis, avec l'adoration de l'agneau 」は、どこなのかなぁ。

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2007年6月 1日 (金)

ノスタルジックに NSP

わたしのボスの「ダブルMa」さん。(←本人、この意味わかるかなぁ)
NSP(ニュー・サディスティック・ピンク)のかけらを残したメールをくれました。

いま、ホテルで有線のB-5から、偶然NSPの曲がかかり・・・

それで、突然思い出したのが・・・

「ぼくの夏休み」 作詞:天野 滋 

遊園地  ローラースケート 
二人で行くはずだったのに
フォークコンサート 同伴喫茶 
二人で行くはずだったのに
バイトして お金をためて 
ふたりで遊ぶはずだったのに
そんな夢 見られただけで 
しあわせだったの か・し・ら

ギターを弾いて マークⅡを 
二人で歌うはずだったのに
野菜の入ってない カレーライス 
二人で食べるはずだったのに
腕を組んで べったりくっついて 
いちゃいちゃしながら だべったり
とうもろこしを半分にして 
向かい合って座ってかじったり
海に行って 砂浜で  
かけっこしたり泳いだり
そんな夢 見られただけで 
しあわせだったの か・し・ら    

ほかに、「あせ」、「さよなら」、「夕暮れ時はさびしそう」が、思い出せましたよぅ。「僕の夏休み」に登場する、同伴喫茶。いまないでしょう?若い子たちは知らないよねぇ。ふっふっ!

中学時代の愛蔵版だったFIRSTアルバム(LP)は、いまCDで聞けますよね。これ、ライヴだったんです。 

1. N.S.P.Cry 
2. あせ 
3. いい 
4. おひるねの季節 
5. ボーカルなんていらないよ 
6. ちょうちょ 
7. 新青春 
8. がんばれやせがえる 
9. 便所虫 
10. ぼくの夏休み 
11. 昨日からの逃げ道 
12. さようなら

通称ポプコン(ヤマハポピュラーコンテスト)出身。 谷山浩子さん、中島みゆきさん、小坂あきこさん、世良さん、チャゲ&飛鳥も、ポプコン出場してましたね。ねむのさと、つま恋が、会場だった~。ホント、ホント!青春のかけらたちぃ~!

追記:さっそくのトラバ、a-lei ありがと!マークⅡ~!

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2007年5月24日 (木)

アウトレット ステファネル で みつけたもの

022ご縁があって
アウトレットモール千歳レラを遊歩中に

こんな可愛い植え込みのなかに
ひっそりと隠れていた、ちいさな命

うわぁ~
「はなちゃん」が育てているものは・・・。

みつけちゃったよぅ!


白い小鳥で、尾に黒い筋。
なんていう小鳥なの?花のなかで育てているから母鳥を「はなちゃん」

そう話してくれたのが、イタリアブランドのSTEFANELのFA。
北海道に初めてステファネルがオープン。しかもアウトレット。

このステファネルの近くにある花の植え込みで
はなちゃんは、卵をあたためています。

卵で小鳥の名前がわかるかな・・・。

021_02

はい、これが「はなちゃん」があたためている卵です。

ステファネル関連記事
STEFANEL アウトレット ステファネル
アウトレット ステファネル ビーズバック
ステファネルを着た世界でもっともリッチなモデル

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2007年4月 4日 (水)

モーリス・ドニ ドニの中のドニ by KAFKA

モーリス・ドニ美術館 (ル・プリウレ美術館) (C) Musee departemental Maurice Denis-le Prieureナビ派のモーリス・ドニ。ここはもと修道院で、ドニのお屋敷でもありました。こ~んな素敵なところに住んでいたとは。

画像引用
モーリス・ドニ美術館 (ル・プリウレ美術館)
(C) Musee departemental Maurice Denis-le Prieure

2 bis, rue Maurice Denis - BP 5251
78175 - SAINT-GERMAIN-EN-LAYE Cedex

参考サイト:MMF マダム・ド・モンタランベールのミュゼ訪問

mariちゃんの記事にもありましたが、とても優しげな作品なので、「宗教画」としての認知をしていなかったとありますが、プリミティブな表現が、ドニの色彩によって、とってもファンタスティックな作品に見えるんです。

本当の作品から、色の配色をまざまざとみせつけられ、凄さを実感しました。

Symbolistes_et_nabismaurice_denis_et_son Symbolistes et Nabis MAURICE DENIS et son Temps

この表紙は、たぶん「六月の春」というタイトルだと思われます。

ロダンの彫刻には、同じタイトルのものがありますが、「永遠なる青春」とありました。

実は、この本は、まだ読んでいないのです。ですから詳しい解説は、解り次第追記していこうと思っています。

ポール・ゴーギャンの影響を受け、ルドンを我らのマラメルと呼ぶ、ナビ派は、ドニをはじめ、ピエール・ボナール 、エドゥアール・ヴュイヤール 、ポール・セリュジエ 、ポール・ランソン 、フェリックス・ヴァロットン 、ケル・グザヴィエ・ルーセル 、アリステッド・マイヨールらが活躍しました。

セザンヌ礼賛
こちらから、ナビ派の集団肖像画をみることができます。

セザンヌ礼賛のような作品から、プリミティブ風、前衛的、そしてファンタスティックな作品と、色彩の魔術師のドニの作品は、ナビの意 「預言者」のように、作品から信託を受けるようです。


永遠なる春 モーリス・ドニ美術館所蔵


永遠なる春 モーリス・ドニ美術館所蔵

この2枚、「永遠なる春」としましたが、実際のそれぞれのタイトルはわかりません。ただ、「永遠」ということを、いろんな角度から描いているようです。左の作品の生者の下には、死者がいるようですね。何か寓意的なものを感じます。


6月の春 モーリス・ドニ美術館所蔵


6月の春 モーリス・ドニ美術館所蔵

モーリス・ドニの作品に、「春」というタイトルは多いですね。あと「4月」とか。あの作品は、見ようによっては、秋にも見えますね。さて、この3枚は、1908年頃かと思われるのですが、一応 「?」 ということで。

ルネサンスの影響は、信仰のあついドニも影響を受けて、「受胎告知」も作品化しています。また、日本美術の影響も受けたとありました。


Vue_prise_de_fiesole_temps_froid_1907__c


寒入りのフィエーゾレの景色 1907年 個人所蔵

モーリス・ドニ 関連記事
*天国
*ピエタ
*バッカス祭
*セザンヌ礼賛 セザンヌの「果物鉢のある静物」、ドニの模写なども。
*エマオの晩餐
*受胎告知/壁画
*庭園を行く少女たち
*塔の花嫁 ペレアスとメリザンドから
*アムール表紙/木の葉の階段
*無題 水彩リトグラフ/春景色
*アモール 12色石版画/木の葉の階段
*ゴーギャンの黄色いキリスト ドニの黄色いキリスト
*ドニ ポートレート/アムール リトグラフ/ 他リトグラフ
*モーリス・ドニ クピドとプシュケの物語 七つの作品
*習作 春の森/"Trestrignel"海岸の浜辺/緑の木/オルフェスとエウリュディケ(エウリディーチェ)
*ピロウとシンボルウス/デペシュトワ - トゥールーズ/エンジェル/マダム・ランソンと猫/春の森林/イースター・ミステリー

http://magnummasse.blogtribe.org/


Denis_300

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2007年4月 1日 (日)

ポール・ゴーギャン 月と六ペンス

Go_kafkaポール・ゴーギャン。

これまたKAFKAには、あまり縁のない画家です。特にタヒチでの作品は、私の好みは、 ごくごく限られています。

画家のプロフィールは、作品とは切り離して鑑賞します。この作家がどこで生まれ、こんな出来事があってという類は、作品とは、なんら関係がないからです。

ただ、時代背景や、当時の音楽、文学などから、その芸術家たちの横顔が見えることがある。そういうのが好きですね。

作家モームの「月と六ペンス」は、ポール・ゴーギャンの伝記からインスピレーションを得て作品化したところは、皆様もご存知でしょう。

昭和55年(中学校3年生頃)の新潮文庫の「月と六ペンス」は、ページも色褪せて読みにくく、新しい文庫でも買おうかな~と思ったら、並んでない・・・。

しかたないので、色褪せたページを必死に読み直しました。(笑) 小説の最後のほうに、こんなくだりがありました。

「僕のタヒチ出発の時が来た。島の美しい習慣として、知り合った人すべてから、椰子の葉からつくった手篭、バンダバスの扇といった心づくしの餞別を送られた。」(引用:新潮文庫 月と六ペンス 中野好夫 訳 p317)

扇といえば、1902年の「団扇を持つ女」では、美少女トホタウアが羽毛の団扇を手にしていますが、「テハアマナの先祖たち」で、テハアマナが手にしているのは、葉か植物からつくられたような、頑丈な扇。

モームの「島の美しい習慣として」とあるように、扇を持つテハアマナの背後には、先祖信仰を思い起こさせるような装飾を描いています。

Go

ゴーギャンの中のゴーギャンといえば、この1枚かな?最初の作品も好きですね。

先のは、1892年のタヒチ版イヴの「かぐわしき大地(テ・ナヴェ・ナヴェ・フェヌア」をもとにして描かれた点描の水彩画です。タヒチには、蛇が存在しないそうなので、イヴの耳元には、赤い羽根の蜥蜴が描かれているのです。タヒチに蛇がいないとは!

そして禁断の果実のかわりに、孔雀の羽をモチーフにした想像上の花を手にしています。これは、ノア・ノアにも、左右反対で、モノクロと彩色されたものがありますが、水彩の点描画が美しい。

画像をクリックしますと大きくなりますので、どうぞご覧くださいな。

そしてゴーギャンの中のゴーギャンは、「ジャワ女アンナ」(1894年)です。お猿さんがいますねぇ。ほんと、日本では、街中で、住民に被害を与えたりしているニュースを拝見しますが、当時のタヒチでは、動物との共存があったのでしょうか。ゴーギャンの作品だけをみると、この当時のタヒチは、裸で動物と暮らしていたのかと思うくらいです。

そのタヒチを主題にした作品は、タヒチの文化や文明の誤解を招くことは、なかったのでしょうか?それにしても、タヒチの作品はプリミティブな表現で、無垢な自然観が伝わってきますね。

さて「月と六ペンス」ですが、作品の中盤にかかるところ。

『しかもその頃、僕が夢中になっていたのは、印象派画家であり、本当に欲しかったのは、シスレー、ドガといったところだった。とりわけマネには心酔していた。僕にとっては、彼の「オランピア」こそ近代画壇最高の作品であり、また「草上の朝餐」などにも、どんなに深く心を動かされたことか。』(引用:新潮文庫 月と六ペンス 中野好夫 訳 p220)

モームの「月と六ペンス」は、ほんとうに面白い。実際にゴーギャンは、マネの「オランピア 模写」をしています。そして当時のマネの心酔は、ゴーギャンだけではありません。アンリ・ファンタン=ラトゥールの集団肖像画にも、マネ礼賛の様子が描かれていますし、ポール・セザンヌも「草上の昼食」、「オランピア」を模写ではなく、対抗して描いています。

草上の昼食(月と六ペンスでは草上の朝餐)
※カテゴリー草上の昼食↓
Edouard Manet 草上の昼食
マネのオマージュ セザンヌ 草上の昼食
ポール・ゴーギャン オランピア
ポール・セザンヌ オランピア
アンリ・ファンタン=ラトゥール  
※作品は「バティニョールのアトリエ」
リンクはずれてました。直しました。

今回の画像、文章の引用と要約

ゴーギャン―私の中の野性  著者:フランソワーズ カシャン 解説 高階秀爾 販売元:創元社 から引用しております。P84、P190からの引用です。作品解説は本書を参考にしています。

月と六ペンス  著者:サマセット・モーム,中野 好夫,William Somerset Maugham 販売元:新潮社から引用しております。文中にて引用箇所を表示しています。

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