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2006年9月29日 (金)

江差追分

はじめての旋律

独自の曲の調べがちりばめられている民謡。KAFKAは、耳に聞こえても聴いたことがありませんでした。特に「江差追分」といわれる歌は独特の風情を持っているようで、はじめて「聴く」きっかけに、恵まれました。

代表的な歌詞

-前 唄- 
国をはなれて 蝦夷地が島へヤンサノェー 
いくよねざめの 波まくら
朝なタなに聞こゆるものはネ~
友呼ぶかもめと 波の音

-本 唄-
かもめの なく音に ふと目をさまし
あれが蝦夷地の 山かいな

-後 唄-
沖でかもめの なく声聞けばネ~
船乗り稼業は やめられぬ

代表的な歌詞

-前 唄-
松前江差の 津花の浜で ヤンサノェー
すいた同志の なき別れ
ついていく気は やまやまなれどネ~
女通さぬ 場所がある

-本 唄-
忍路高島 およびもないが
せめて歌棄 磯谷まで

-後 唄-
蝦夷地海路の おかもい様はネ~
なぜに女の 足とめる

起源については文献も無く、信州の馬子唄と伊勢松坂節が起源になるのではというお話を伺いました。鰊漁で栄えて200年以上の歴史もつ江差追分ですが、民謡は土地の生業に、唄は歌い手の生き方が結びついて、なんとも不思議な音域です。 【試聴

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2006年9月26日 (火)

江戸の女流画家 桜狂乱 織田瑟々

Photo_24
異有明桜眞図 織田瑟々

三熊派の瑟々(shitu shitu)は京画壇から尼僧画家へと、ひっそりと櫻画を描くようになります。生涯に櫻だけらしい。櫻に魅入られたのか魅了されたのか。名声とは無縁の 江戸 女流画家。

Yae_ise_sakura_1   Ibotan_sakura_sinzu

八重伊勢桜図(左)と異牡丹桜真図(右)は、ともに1828年の作品。伊藤若冲没後に誕生した世代の瑟々のこの作品は、白鹿記念酒造博物館蔵です。

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2006年9月23日 (土)

フェルメールのパレット

リンク切れ、仲間の新しい記事がアップされて、ちょっと更新いたしました。 フェルメール関連記事は「XAI フェルメールはお好き?」からどうぞ(2011年1月29日)

それでは。

学名 Reseda_luteola ウェルドというハーブ・スパイスの植物。

染色に使われます。ご覧くださいな。フェルメールのカラーです。和名をキバナモクセイソウといいます。

フェルメールパレットとよばれる11(18とも)カラーにはイエロー系統が2カラーあり、その一色が、このウェルドです。

私は、フェルメールもイエローも、特に好きなわけではありませんが、このウェルド、そしてもう一色のフェルメールイエローであるイエローオーカーが、シルクやシルクタフタを染める色調が好きなのです。イエローオーカーは、人類最古の絵具の顔料といわれているように、地球全体を覆っている「黄土」の色。

Weld

インディゴ(indigo)と ウェルド(weld)からも作られます。混色の度合いによって、フェルメール・グリーンが生まれます。フェルメールといえば、フェルメール・ブルーは大変有名な色ですが、当時、高価なLAPIS LAZULI(ラピスラズリ)を、ポイントではなく、ドレスなどにもふんだんに使用し、「陰影」に使用したという用い方に特徴があります。

「真珠の耳飾りの少女」では、この2色に艶出し(glaze:上薬)を使用しています。 ターバンの青い部分はインディゴ(群青色の青)にフレークホワイトを用い、 乾燥したあとに、ウルトラマリンの薄く透明な層と艶をかけられたのです。 不透明な青に深さおよび色彩力を加えたということになります。


Ermeer_to_glzs 左から
Genuine Ultramarine Glaze
Yellow Ochre
Indigo and Weld Glaze


オリジナルの色を再現するには、コンピュータ上でニスの色を取り除きます。さて、背景ですが、デジタルで復元すると、深い緑がかった風合いを持つつもりだったのが伺えるそうです。フェルメールは、暗い黒い下塗りの上に、Indigo and Weld Glaze(インディゴとウェルドに上薬)を意図していたのでしょうか。

さて、パールには、ポワンティエという技法を使用していますね。1994年に復元され、口元、虚栄(ヴァニタス)を示すイヤリングも元通りになったのが、真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)です。

Johannes_vermeer_girl_with_a_pearl_

Girl with a Pearl Earring (Meisje met de parel) c. 1665-1667
Koninklijk Kabinet van Schilderijen Mauritshuis,The Hague

Jeune_fille_sac_monogram_homage_a_v

2011/2/3 いろ 色々 ヴィトンのフェルメール カラー →昨日、TBを頂戴しました。2007年のパリコレ、ヴィトンの「フェルメールへのオマージュ」で、「真珠の耳飾りの少女」のトーンにふさわしいファッション。ありがとうございます。

さて!
黒のバックと思われていた「真珠の耳飾りの少女」は、光の反射を、もう一箇所を後で加えられたイヤリングがオリジナルどおりに、左の口角の近くの小さな反射が蘇りました。

追記 ブログ「ファン・ド・シエクル」さんの記事「フェルメールの没後以降」で、ファン・ライフェン所有していたフェルメール作品で、「古代風の衣装をつけたトローニー」というのが、この青いターバンを巻いた真珠の耳飾の少女のことらしいです。

La_fornarina_15202

上記の作品画像は1520年のラファエロの「La Fornarina ラ・フォルナリーナ(若い婦人の肖像、パン屋の娘)」(バルベリーニ美術館蔵)もターバンのように髪を巻いていますね。古くから衣装にたとえられるターバン。この1500年代に実際にあった、親殺しで死刑になるベアトリーチェ・チェンチもターバンを巻いてます。(追記 ここまで)

17世紀の肖像画、レーニの「ベアトリーチェ・チェンチ」などとの関連性なども指摘されているようです。

追記:お間違いの方もいるようなので、↑ リンク先「レーニのベアトリーチェ・チェンチ」はエッチングで、グイド・レーニを模したものです。

Ritratto_di_beatrice_cenci

こちらの左がレーニ(Guido Reni  Portrait of Beatrice Cenci c.1662 Galleria Nazionale d'Arte Antica, Rome)として引用されている作品画像で、右がエリザベッタ・シラーニ (Elisabetta Sirani Portrait of Beatrice Cenci  Roma, Galleria Nazionale d'Arte Antica?)といわれている「グイド・レーニに起因する ベアトリーチェ・チェンチ」によく使用されているようです。同じものなんでしょうか?(追記はここまで)

フェルメールの作品は不特定の人物を描いた頭部像でトローニーといわれる所以であるところから、実際にはモデルはいないということになります。レーニ、エリザベッタ・シラーニは、特定の人物を描いた作品で胸部からの肖像画ということになるのでしょうか。

ではグレーズ ( 上 薬 ) の効果は、どのようにあらわれるのでしょうか。KAFKAのもっとも好みではない「Girl with the red hat」から観てみましょう。

追記(2011年1月29日) KEIちゃんの記事を見て、作品の質が高いことを知り、好きになりました。(笑)↓リンク先をKEIちゃんに変更。

Girl with the red hatImage Viewer
カラー :vermilion バーミリオン

Red_hat_unglazed_200_1 ○マークの部分には、サインが入っていますね。
「I(上)M(下)」と上下に書かれています。
微妙なクロテン・ブラシを使用し、羽毛を表現。

下塗りの上に、上薬 艶やかなバーミリオンの色に変化があります。リップグロスをつけているような艶やかな唇、イヤリングにポワンティエ。

とても中性的な印象を受けています。女装した男性、あるいは舞台俳優だったのではと思うくらい、「性」があいまいに描かれているようです。

さて、上薬の部分ですが、それらは種々様々の色調を作成するために有色の下塗りの上に施されます。バーミリオンでは、褐色された色調になりますが、もっともこの効果が認識されるのが、イエローレイク yellow lake なのです。それは、深い自然な緑を生み出すのです。

The Milkmaid Image Viewer 
カラー:Ultramarineウルトラマリン flake white  フレークホワイト Yellow lake イエローレイク

Girl with a Pearl Earring  真珠の耳飾の少女

Vermeer_eye

flake white フレーク ホワイト 「The Milkmaid」にも使用されている「フレークホワイト」は、鉛白、シルバー ホワイトと呼ばれています。ホワイトの中でも最も乾燥時間の短いホワイトです。完全な不透明で優れた固着力を持っていますが、数年後にわずかに透明性を増す性質があるため、下に塗られた色が透けて見え始めることがあります。

ウルトラマリンブルーやバーミリオンの絵の具と反応して黒変します。真珠の耳飾りの少女のイヤリングに瞳。秘密はフレークホワイトです。

ご覧ください。
あのウルトラマリンブルーとフレークホワイトの状態が左です。直接黄色と青を混合(Indigo and Weld Glaze 先のカラーの画像を参照してください。)することにより得ることができたよりも、もっと光輝 く緑を作成するために特にこの上薬をとてもしばしば使用したように見えます。

Milkmaidこの時代、すでにプロテスタントもオランダの歴史に登場しているのですが、Image Viewerからもご覧いただけたように、ミルクとパンが描かれています。つまり、カトリックの宗教画を示しているようでもあります。カトリックの聖職者はワインとパン、一般市民はワインを用いてのミサは許されません。そういう意味で、市民のカトリックの一場面を示している気がいたします。

右が上薬をかけた状態です。光のグラデーションによる陰影は、ポワンティエだけではなく、こうした絵具からも読み取ることができそうです。

ポワンティエは、もともと15世紀に、金属や火器の装飾、製本にも用いられてきました。グレースも、1370年にネーデルラントに生まれたファン・エイク兄弟によって、線描的な描き方から、平塗りやぼかしから光と面を強調することができるようになったのです。それをさらに進化させて、特徴つけたのが、フェルメールです。

記事 フェルメール 窓辺で水差しを持つ女  牛乳を注ぐ女 

Deatil_milkmaid

こちらは、「The Milkmaid」(ミルクを注ぐ女)のディティールです。

この画像をクリックしてご覧ください。真鍮の輝きと籠の対比ですが、いかにポワンティエの技法を駆使いているかがおわかりいただけます。大小を微妙に変えながら無数の光の点を打っているのです。この「光の点綴画法」は、無視されていた技法なのですが、フェルメールが使用したことにより、レオナルド・ダ・ヴィンチのキアロスクーロを一変しました。(もちろん、フェルメールもキアロスクーロで仕上げています。「Woman in Blue reading a Letter (←追記:”窓辺で手紙を読む女 「alei のフェルメールはお好き?」へ”から→「Image Viewer」)からも覗えます。

よく解説されているのが、 「The Milkmaid」(ミルクを注ぐ女)」のミルクを注ぐ元にある籠のなかのパン、「Girl with a Red Hat(赤い帽子の女)」の口元、椅子の装飾部分(リンク先消滅・・・)です。


Vermeer colour

AZURITE
CARMINE
CHARCOAL BLACK
GREEN EARTH
INDIGO
IVORY BLACK
LEAD-TIN YELLOW

MADDER LAKE
RED OCHER
SMALT
NATURAL ULTRAMARINE
UMBER
WHITE LEAD
VERDIGRIS
VERMILION
WELD
YELLOW OCHER

※↑テキストのカラーは必ずしも絵画の色調と一致しません。

アズライトは、軽い灰色がかった緑です。小路では、子供達のベンチの上にある扉の色。眠る女では、薄い灰色として、壁や柱の陰影に使われているようです。

カルミンは、ラブレターのみで検出されています。

チャコールブラックは、より深い影の自然な黒を使用し、ウルトラマリンの色彩強度を弱めます。

グリーンアースは、「赤い帽子の女」、「ギターをひく女」、「バージナルの前に立つ女」、「バージナルの前に座る女」などに使用されています。深い影や人物の細部に使用しています。

インディゴは、本文で紹介した「真珠の耳飾りの少女」のほか、「マルタとマリアの家のキリスト」で、キリストの深く青いローブに使用されています。

アイボリーブラック は、「音楽のレッスン」(Image Viewerの黒い大理石のタイルで検出されています。

リード・タン・イエローは、フェルメールのウルトラマリンブルーが「パレットの王」とするなら、こちらは「パレットの女王」でしょう。緑がかったハイライト、また、淡いブルーのハイライトに用いてアクセントを置くことにより、風合いや素材感を演出します。

マダーレイクは、「赤い帽子の女」では赤い羽毛、「ワインを持つ女」では、サテンのガウンドレス。「真珠の耳飾りの少女」では唇や頬にも使用。フレークスノー、イエローオーカーなどと混色や重ねに使用されています。

レッドオーカーは、「小路」の雲のふちどり、、「ワインを持つ女」、「ミルクを注ぐ女」では、床のタイルなどにも用いています。 セラミックタイルの透明感は、薄い赤茶色の艶出し(多分アンバーかレッドオーカー)として加えられました。

スマルトは、オーカーやアズライトとともに、「眠る女」(Image Viewer)の壁の細部、カーペットの青の下塗りに用いられています。

アンバーは、暖かい薄い灰色を作成するために白と混合され、自然な壁や床を演出によくみられる色です。
            


フランス人のミッシェル・アルベールヴァネル氏(Michel Albert-Vanel)は、1983年に設計した"Planetary" colour-system (プラネタリー・カラーシステム)から、フェルメールのカラーを、解析しています。エーヴァル・エランの4つの(心理学)原色を表わす、回転する惑星ですが、黄色(jauneのJ)、赤(rougeのR)、緑(vertのV)および青(bleuのB)があり、第2カラーは月の周囲を回ることにより表わされます。その図はこちらから

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2006年9月18日 (月)

ラベンダーランドリーソープ

Lavender_laundry_powderラベンダーの洗濯粉です。非リン酸塩、純粋なラベンダー精油からつくられたものです。ラベンダーは自然な抗菌剤ですからね。

「スィート グラス ファーム」のシリーズは、ほかにもたくさんあります。

SweetGrassOnline.com.

家事を楽しくしないと、怠け者になるKAFKAです・・・。

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2006年9月16日 (土)

フレデリック・クレマン Museum

Frederic Clement  「Museum」

フレデリック・クレマンの装飾本。とくに川端康成の「Les belles endormies KAWABATA 眠れる美女」が気に入っていますが、この「Museum」もとても驚きの本です。フレデリック・クレマンは、ビジュアル本作家。木や布、挿絵、写真などを使用し、言葉や音楽や想像が溢れる物語がはじまります。

言葉のほかに、物語の意外性だったり、非現実的なことを大切にしている作家。9月に出版されるらしい「Le LUMiNUS TOUR」も楽しみです。


MAGASin Zinzin  ou aux Merveilles d’Alys」(アリスの不思議なお店)は、日本語訳で出版されてますが、「Museum」の日本語訳はありません。ですが、装飾性豊かな作品本は、視覚にしっかりと伝えてくれる。

ストーリーは、アマゾン川のほとり。そこには一人の昆虫学者の姿があります。彼はなにやら地図をひろげているように見えるけれど・・・。それはよくみると「命のかけら」だった。そのかけらの蝶の羽根が、何かを伝えている。そんな物語。

The_merchant_of_marvels_and_the_peddler_
The Merchant of Marvels and the Peddler of Dreams

こちらは、同じフレデリック・クレマンの「マーヴェルの夢の行商人」とでも訳しましょうか。まだ、邦訳はされていません。とびきりのプレゼントを選ぶなら、フレデリックのお店で、エマ・コールによって望みが叶うでしょう。

このThe Merchant of Marvels and the Peddler of Dreams  は2001年版と1997年版があります。上記は2001年版になります。

Kawabata_09
こちらは、下記リンクから 
眠れる美女・千一夜・Bel oeil
this site

眠れる美女 (Art de Vivre) Les belles endormies KAWABATA
九月九日 重陽 眠れる美女から  KAWABATA
フレデリック・クレマンの猫 L'enfant qui dessinait les chats
フレデリック・クレマン Bel oeil
フレデリック・クレマン 千一夜物語
Les Mille et une nuits
フレデリック ・クレマン  「アリスの不思議なお店 」 MAGASin Zinzin
フレデリック・クレマン 一枚の写真 Les belles endormies KAWABATA
Le luminus tour by フレデリック・クレマン Le LUMiNUS TOUR

Mr.Frederic Clement(フレデリック・クレマン)
http://fredericlement.blogspirit.com/

Frederic_clement_080_2
The Merchant of Marvels and the Peddler of Dreams 1997年版
Le Galant de Paris
Le Livre épuisé  Frédéric Clément

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2006年9月14日 (木)

現代美術展「Take Me with You」

可憐なHanayoさんをクリックしてください。秘蔵の「Flying Bag」へ変わります。

LOEWE 創立160周年記念 現代美術展 「Take me with you」に 花代さんの「Flying Bag」なるインスタレーションが「空を飛ぶロエベのバックを離さない少女」なのですが、ほんと、この間のカルティェにしても今回のロエベにしても、ブランドをアートにするのではなく、テーマをアートするのだから、KAFKAはあんまり好きじゃない。

ロエベは「肌身離すことのできないもの=バッグ」を強調。そのテーマを表現した花代さん。綿の国星をイメージする綿雲のような絨毯。

J・P・ゴルチエの広告モデルにシンガー、芸妓に写真家、パフォーマンス・アーティスト……。

花代さんって、いろんな顔を持っている人で、生き方そのものに魅力を感じています。

KAFKAは、どちらかというとクラフトシップのクオリティは好きなので、本来のロエベのシンプルなエレガンスともいうべきコンテンポラリー・アートを期待したのですが。

KFAKAが子供だった頃、「お城のなかのお姫様」の絵が描かれているバックなんかを持っていましたが、そんな感じの作品や、ダダのメルツ芸術もどきなんかもある。いっそのこと、ブランド名をはずして欲しいくらいです。純粋に現代美術を鑑賞できるから。エルメスのスヌーピーも滑稽だったけど、伝統のエレガンスの古臭さを、現代美術を擁護するかたちで、常に新しいというイメージを持たせたいのでしょうか。

ロエベの「ヴィンテージ・コレクション」、いいですね。そういえば限定版のLOEWE 160 Demi Bagは、歴代のロエベのロゴマークをちりばめています。

KAFKAの独りよがりな感想でした。
KAFKA以外のほとんどの方は、たぶん「ロエベのさらなる世界観を感じること」ができたのではないでしょうか。

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2006年9月 3日 (日)

重陽の日に 菊茶「錦上添花」

工芸茶 錦上添花重陽の日は9日。菊酒で祝う日でもあるのですが、もともとは菊茶からはじまった中国の歴史があります。

中国の蘇州では「茶の文化」が古来から伝えられており、重陽には白湯に菊を浮かべ味わいます。

「酒壮英雄胆、茶引文人思」という言葉は、茶は心身を清め、思想が豊かになる。茶を吟味し、茶を詠むことは芸術であり、文人のたしなみのひとつという意です。


『九日山僧院 東離菊也黄 俗人多泛酒 誰解助茶香』
九月九日、重陽の日に、山僧の寺には、東りの菊が今年も黄色に咲いている。俗人は酒をば味わうが、茶の香りを助けるものだということを誰が知るだろう。

そこで、おすすめが「錦上添花」です。

「錦上添花」とは「美しさの上にさらに美しさを添える」という意味があります。千日紅と菊の工芸茶が「錦上添花」です。貢菊花がゆっくりと三段に連なり浮かびあがるこのお茶は、1990年につくられたもの。有機です。これは、馨香ではじめて知ったのですが、直接購入できません。馨華から購入できます。

錦上添花もたくさんの種類がありますが、菊茶といわれる工芸茶もたくさん種類があるんですよね。黄色菊の工芸茶のほかに、紫禁城の皇帝が探し当てた、黄山貢菊花茶も有名です。

また、おいしそうな叙友舎は、奈良にあります。お出かけできませんが、サイトで楽しめる中国のお茶とギャラリー。

私事
9月3日、60歳のお誕生日おめでとうございます。退職祝いとともに、「よきがうえにもよきものを」という言葉を贈りたいと思います。これからも、錦上添花の菊のように三段につらなる喜びを。

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