お伽の晩餐 ノーベル・ウィーク
ストックホルムの市庁舎は、ノーベル賞晩餐会(ノーベルバンケット)が行われるところです。スウェーデン国王が直々に賞を手渡したあと、晩餐会と舞踏会がはじまります。(nobelprize.org)
「青の間」(Blauwe Hal)で、午後7時ちょうどに始まる晩餐会。200人ものサーバーたちが列をなし、階段から降りてくる隙のないサーヴィス。順に前菜、主菜、デザート、シャンパン、デザートワインなどを運ぶその作法は華麗。
ノーベル・ディナーといって、毎年の晩餐会のメニューと同じものを、同じディナーセットで食事をすることができます。
ご存知のように、ディナーの食器は、カーリン・ビョールクウィストがデザインの、ローストランド社の「ノーベル」というシリーズ。Gripsholmと呼ばれる王冠を模したパターンはグスタフ3世が晩餐会用にオーダーして以来使用されてきましたが、1971年に製造が中止となっています。そしてクラスボルス織物工場のテーブルクロスとリネン類。カトラリーはゲンセを使用。1991年、ノーベル賞90周年を記念して晩餐会に使用されたカトラリーが、日本の燕市にある山崎金属工業です。グラス類はオレフォルス。
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正式なノーベルバンケット(ノーベル賞晩餐会)のシーンです。一斉にはじまるすばらしい給仕のパフォーマンス、正装とプロコトルによる、北欧の食事、知的な会話、そして「金の間」では、1900万の金箔モザイクガラスが輝くなかで舞踏会です。写真は実際のノーベルバンケット。(nobelprize.org)
ノーベル・バンケットのプロトコル、テーブルセッティングはこちら。
この晩餐会でかかせないのが、「花」です。すべてが「花」によって装飾されているのです。それは、ノーベルが亡くなった、サンレモに所以します。毎年、この12月10日の晩餐会には、豪華でたくさんの花がイタリアから届けられます。その花を、ここ数年手がけているフローリストが、グンナール・カイ。そして、昨年はヘレン・マグヌセンも装飾に加わりました。
ノーベルバンケットのフラワーアレンジはこちら。
さて、ノーベル賞受賞の招待客についてですが、未来を担う学生たちも200人ほど、抽選で晩餐会へ出席します。(日本人の学生もいます。) ノーベルバンケット・ゲストは王族、首相を始めとするその閣僚、市庁舎関係者、受賞者は16人まで招待客を連れてくることが可能です。その他の招待客は、スウェーデン国内外の文化と学術関係者となります。そしてノーベルの子孫たち。ノーベル家は、毎年招待されます。
受賞者のノーベル・ウィークは、12月7日からはじまります。まず講演会。翌日は、CNNショー、記者会見があります。そして授与式のリハーサル。受賞者には、ノーベル・デスクといって、外務省から受賞者専用のノーベル随行員が派遣され、忙しい合間を、ノーベル・パートナーが秘書のように接してくれます。
さて、本番のストックホルム・コンサートホールでの授与式。受賞者は、スペシャルバスで、国王一家はリムジンで到着します。こうして「The penguin mountain」とよばれる授与式のシーンがはじまります。そうして23時まで、晩餐会、舞踏会がはじまるのです。晩餐会では、選り抜きのシェフ、さまざまなアーティスト、舞台準備のデザイナーたちなど、多彩な人々によって、お祝いが繰り広げられます。
ノーベル・バンケット& フェスティバルはこちら。
2006年 ノーベル賞 メダルと受賞者はこちら。
毎年12月10日(ノーベルの命日)に開かれるノーベル賞受賞祝賀晩餐会。楽しみです。
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