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2006年12月10日 (日)

メジャー フォー メジャー 尺には尺を

シェークスピア 「尺には尺を」の登場人物 マリアナ William Shakespeares ”Measure for Measure” 「Mariana in the South」1897年 John William Waterhouse プライベートコレクションになりますが、FULHAM PUBLIC LIBLARYのコレクションもあります。「尺度(メジャー)には尺度をもって報いる」というのは、シェイクスピアの「メジャー フォー メジャー(尺には尺を)」の台詞。

目には目を・・・とは、違いますね。「自分が他人にした行いは、おなじ分だけ自分に報いる」ということです。

今年は、まぁまぁの一年。ありがたいことです。実生活、ネット世界でも、えぇ!というようなこともありましたが。

「この世は、メジャー フォー メジャー よ。」という呪文を唱えています。(笑)

メジャー フォー メジャー に登場する一人 マリアナは、彼女にとっては、ちょっと皮肉な役回りの頼みごとを、心よく引き受け、のちのちそれが、マリアナの頼みごとが叶うことになります。

「権力が、人の心を変えるとするなら、うわべを装う者がどうなるか。見届けよう。」


Mariana in the South (c. 1897), private collection

南のマリアナ 1897 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス


この権力を代行した人物が、マリアナとは反対に、死で償う裁きが下るのですが、マリアナの頼みごととは、この人物の命乞いでした。

絵は、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの作品

この作品 「Mariana in the South」は、J. W. Waterhouseに掲載されています。ウォーターハウスは、あまり好きな画風ではありません。ですが、シェークスピアの作品の登場人物であるオフィーリア、ジュリエット。そしてギリシャ神話ホメロス冒険綺譚などの題材では、寓意や特徴、心情をよく描いているのですよ。

Mariana in the South (c. 1897), private collection

上半身が鏡に映っているマリアナ。鏡とは映すもの。まさに、報いの尺度を映し出しているかのよう。自分自身が映る鏡は、自分自身の尺度が映っているのですね。 「終わりよければすべてよし」  All's Well That Ends Well になるように

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