ギュスターヴ・モロー
まるで、小さな妖精のように描かれたアダムとイヴ(エヴァ)。これは、ギュスターヴ・モローの作品で、「アダム:金の時代・星・陶酔」(1886年)といいます。
アダムとイヴが、追放される前の7年間は、楽園で暮らしていました。
この陶酔は、禁断の果実を食べたあとなのでしょうか。前なのでしょうか。気になるところですが、モローが、ヘシオドスの5つの時代から「金の時代」としているところを考えると、果実を食べる前なのかもしれません。
remove ギュスターヴ・モロー多翼祭壇画「人類の生」
銀の時代では、吟遊詩人のヘシオドスとオルフェウス(オルフェ)が登場する。ヘシオドスがタイトルに登場して、モローの作品の意図がわかるだろ?
さて、引用の「remove」から、ヘシオドスの5つの時代を知ることができ、KAFKAで紹介している、ギュスターヴ・モローの作品が、その銀の時代、それから鉄の時代とシリーズになった、多翼祭壇画「人類の生」という一部だということがおわかりいただけたでしょうか。
こちらは、陶酔につづく「アダム:金の時代・夜・眠り」です。
ヘシオドスは、叙事詩「仕事の日」で、「心に悩みなく、悲嘆もなく、神々と暮らす。老いも衰えもなく、あらゆる災厄を免れて、宴楽に耽っていた。」と金の時代を謳っています。
この眠りは、退化していく銀の時代を暗示するようでもありますね。
つぎの作品は、すでに銀の時代の3枚目になります。
「ヘシオドスとオルフェウス(オルフェ):銀の時代・夜・嘆き」というタイトルで、アダムとイヴに変わって「詩人」の登場です。モローのほかの作品にも登場しているヘシオドスとオルフェウス(オルフェ)です。ヘシオドスが詩神ムーサと描かれている作品がありますが、そのムーサの一人のカリオペの息子が、竪琴の名手オルフェス(オルフェ)なんですね。
嘆きとは・・・。ヘシオドスの嘆きは「鉄の時代」を憂うのか、オルフェウス(オルフェ)が亡くなって、夏の星座「琴座」になってしまったことを嘆いているのでしょうか。
神話の世界を通した一連の作品です。
この3枚を含む多翼祭壇画「人類の生」は、ギュスターヴ・モロー美術館所蔵です。
Musée Gustave Moreau
CARTES POSTALES
最上部に描かれているキリスト以外の9作品は、ポスターで購入できますよ。
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ギュスターヴ・モロー サロメ
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「ヘロデ王の前で踊るサロメ」 1876年 アーマンド・ハマー所蔵
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「出現」1876年 油彩 モロー美術館所蔵
「牢獄のサロメ」東京国立西洋美術館
「サロメ」 年代不詳 モロー美術館
「サロメの舞踏」年代不詳 モロー美術館
「庭園のサロメ」1878 個人蔵
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コメント
ギュスターヴ・モローは、バロック的というかハデハデーという印象があったんですが、ここに取り上げられた作品はどれも静かな感じで意外でした。
南画なんか(シャレのつもりなし)知ってたんでしょうかね。ナンか、静けさが似ている気がします。
投稿: とーし | 2007年1月29日 (月) 18時32分
とーしさん、こんにちわ。
>ハデハデーという印象
そうだよね。kafkaもそう思ってた。でも、いろ~んな絵をみるうちに、ミュシャと同じで、まったく想像できない作品を描いていたり。
画家ってスゴイですね。
>南画なんか(シャレのつもりなし)知ってたんでしょうかね。
そういう可能性もあるのではないでしょうか。南画のような山水画でしたか。そういう筆使いが見えてきそうですね。
南画って、あんまり詳しくないのですが。(笑)
ギュスターヴ・モローって、「人嫌い」と言われているようですが、孤高の世界を持っていた人なんですね。いま、モロー美術館で、プライベートルームなども公開されているようですが、モローの遺言には、決して見せないようにと記されいたようです。
モローの生い立ちやプライベートな生活とモローの作品を、区別したかったのでしょうね。作品を作品としてみてもらうということなのでしょうか。
投稿: kafka | 2007年2月10日 (土) 12時51分