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2007年2月25日 (日)

ボッティチェリ ユディト

Sandro_botticelli The Return of Judith to Bethulia

ユディトの帰還 1472年頃
ウフィツィ美術館所蔵
サンドロ・ボッティチェリ

聖書のエピソードに、斬首の褒美を望んだサロメ。同じく聖書には、ユディトとホロフェルネスのエピソードがあります。



Judith Leaving the Tent of Holofernes

ホロフェルネスの首を持つユディト
サンドロ・ボッティチェリ 1472年頃

司令官ホロフェルネスは、軍勢をひきいてユダヤのベトリア(ベツリア)を包囲します。

ベトリアの美しきユディトは、召使とともに、そのホロフェルネスの首を刎ね、ユダヤ勢がアッシリア軍(バビロン軍)を打ち破るというものです。

ボッティチェリが「ヴィーナスの誕生」、「春(ラ・プリマベーラ)」を作品にする10年くらい前の初期の頃です。

剛毅(デビュー作 1470年頃)、東方三博士の礼拝(1475年)などがあります。




The Discovery of the Murder of Holofernes

ホロフェルネス殺しの発覚  
1472年頃ウフィツィ美術館所蔵
サンドロ・ボッティチェリ

ちょっと怖いので、小さくし過ぎてしまいました。画像クリックで大きくなりますが、女性の皆様、びっくりしないで。

同時代の画家は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノがいますね。




さて、二人のユダヤ人女性、ユディトとサロメを同一に扱う場合が多いですが、ユディトは民衆のために、自ら赴いた果敢な女性です。


Salome_kafka__300

モローの描いたサロメもたくさんあります。ご紹介のモローのサロメの記事は、どちらも同じ作品を掲載していませんので、ぜひご覧ください。

ボッティチェリの「サン・バルナバの祭壇画」のなかに「聖ヨハネの首をはこぶサロメ」があるんです。はじめて知りました。


ギュスターブ・モロー 6枚のサロメ
ギュスターヴ・モロー 「サロメ」年代不詳
「大皿にのせたバプテスマのヨハネの頭をはこぶサロメ」(個人所蔵)
「サロメの舞踏」 1876年頃 水彩 メナード美術館所蔵
「踊るサロメ」(刺青のサロメ) 1876年頃 モロー美術館
「踊るサロメ」 1886年 水彩 ルーブル美術館
「ヘロデ王の前で踊るサロメ」 1876年 モロー美術館

ギュスターヴ・モロー サロメ
「サロメ」1875年 モロー美術館所蔵
「ヘロデ王の前で踊るサロメ」 1876年 アーマンド・ハマー所蔵
「出現」1876年 水彩 ルーブル美術館所蔵
「出現」1876年 油彩 モロー美術館所蔵
「牢獄のサロメ」東京国立西洋美術館
「サロメ」 年代不詳 モロー美術館
「サロメの舞踏」年代不詳 モロー美術館
「庭園のサロメ」1878 個人蔵

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ギュスターヴ・モロー 歌舞伎役者/「詩人と聖女」
ギュスターヴ・モロー 「歌舞伎の女形二人」
ガラテアイアソンとメディア多翼祭壇画「人類の生」 
ギュスターヴ・モロー  アフロディテギュスターヴ・モロー
ギュスターヴ・モロー 未完のようなサロメ そしてエボーシュ

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ヤン・マセイス ユディト(ユディット)
ルーカス・クラーナハ ユディット&サロメ
ユディット(ユーディット) クリムト/ギュスターヴ・モロー


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The_virgin_adoring_300

XAI サンドロ・ボッティチェリ ヴィラ・レンミ
ボッティチェリ サン・バルナバの祭壇画
聖母子と四天使に六聖者 / 聖アウグスティヌスの展望(視野)
キリストの墓 / 聖ヨハネの首をはこぶサロメ
聖イグナチオの心臓の摘出
ボッティチェリ 聖母子
サンドロ・ボッティチェリ 
聖母子と聖ヨハネ/聖母子と二天使
十字架の死-懺悔するマグダラのマリアと天使
サンドロ・ボッティチェリ 聖母子
「(セラフィムの)栄光の聖母子」、 「柘榴の聖母」
「聖ジェローム (聖ヒエロニムス) の最後の晩餐」
「薔薇園のマリア」、「書物の聖母」、「聖母子」、「聖母子と聖ヨハネ」
サンドロ・ボッティチェリ  Sandro Botticelli
キリストの試練/反逆者たちの懲罰
モーセ の 試練/聖シクストゥス2世像
ナスタジオ・デリ・オネスティの物語 第1~第4の挿話
聖ゼノビウス伝からの四つの場面
ヴァージニア/ルクレティア/誹謗
サンドロ・ボッティチェリ Virgin and Child  聖母子(トンド スタイル)
サンドロ・ボッティチェリとギュスターヴ・モロー
「ボッティチェリ 模写 ヴィーナスの誕生」1859年 モロー
「ヴィーナスと三人の小さきもの」 サンドロ・ボッティチェリ
「ヴィーナスとマルス」1483年 サンドロ・ボッティチェリ
ボッティチェリ 至福の花々 (サンドロ・ボッティチェッリ)
ヴィーナスの誕生 / ( アフロディテ・アナデュオメネ by アペレス)
酔い 果実酒の寓話 / 聖母子と八天使
ヴィーナス / ウェヌス(ヴィーナス)・プディーカ
春(ラ・プリマベーラ)/ ミネルヴァ(パラス)とケンタウロス
「眠る幼子キリストを崇拝する聖母」1490年頃

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2007年2月19日 (月)

アンリ・ファンタン=ラトゥール 菫

Still_life_pansies_and_daisies_kafka KAFKAが一番好きな花は「」です。

アンリ・ファンタン=ラトゥールは、「バティニョールのアトリエ」から「ピアノに囲まれて」という、芸術界を代表する集団肖像画四作品がよく知られていますが、花の画家としても有名ですよね。

作品は、「スティル・ライフ:パンジーとデイジー」です。

テーブルにこぼれるように描かれた3本の雛菊が、愛らしい。

KAFKAが知っている、アンリ・ファンタン=ラトゥールの菫の作品は、バスケットの中やボールにアレンジメントされている作品が多いです。まるで、フローラショップで、カントリー風にアレンジされているよう。

Pansies_kafka

左から、「パンジー」(1879年)、「パンジー」年代不詳、「パンジー」年代不詳と、3作品とも「パンジー」です。(笑)

とっても愛らしいでしょ!(画像をクリックしてください。ちょっと大きくなります。)

Pansies__1887_kafka この作品も「パンジー」で、1887年の作品になります。

左上に「Fantin(ファンタン)」というサインがみえますね。アンリ・ファンタン=ラトゥールは、「巨匠」というラベルは貼られませんでしたが、やはり偉大な画家には違いありません。

人があっと驚くような作品で名声を得たのではなく、慣れ親しんでいるものを、そのものの良さを引き立てるように描いたのです。

でも、売れた画家の一人ですよね。

花といえば、アンリ・ファンタン=ラトゥールの薔薇は、素晴らしい。彼の名も「薔薇」に命名されているくらいです。オールドローズの「ファンタン・ラトゥール」は、作品にある「スティル・ライフ ピンク、白と黄色の薔薇」に似ている気がします。

オールドローズの「ファンタン・ラトゥール」薔薇 の作品は、10点ほどアップした、Noblesse Obligeの記事からご覧ください。

関連記事
RE+nessance
アンリ・ファンタン・ラトゥール

Remove 
集団肖像画 「ピアノを囲んで」

作品画像を更新しました。さまざまな花々にスミレがアレンジされている作品も選んでみました。

Still Life with Pansies and Daisies 1880

静物画 パンジーとデイジー 1880

A Flower Still Life with Hyacinths, Tulips and Pansies, 1871

ヒヤシンス、チューリップとパンジー 1871

Flowers c.1872 Henri Fantin-Latour

花  1872  個人所蔵

Still Life with Pansies 1874

静物とパンジー 1874  メトロポリタン美術館

Basket of roses and pansies

パンジーのブーケット(スミレの花束)

Pansies Henri Fantin-Latour - 1887

パンジー 1887 個人所蔵

Bouquet of Flowers Pansies 1883

パンジーのブーケット 1883 個人所蔵

Pansies 1903 Henri Fantin-Latour  Metropolitan Museum

パンジー 1903  メトロポリタン美術館

Pansies Henri Fantin-Latour - circa 1879

パンジー c1879  個人所蔵

Pansies Henri Fantin-Latour

パンジー 個人所蔵

Flowers In A Clay Pot

クレイポットの花 個人所蔵

アンリ・ファンタン=ラトゥール関連記事はこちら
XAI アンリ・ファンタン=ラトゥール ベルリオーズ礼賛

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2007年2月 3日 (土)

クリスティーヌ・フェルベール

サロン・ド・ショコラ  メゾン・フェルベール Christine Ferber&Guy Untereiner サロン・ド・ショコラ 2007 が、日本で開催中。東京が終わり、京都や札幌と巡回します。

コンフィチュールの妖精といわれるクリスティーヌ・フェルベールは、友人でアーティストでもあるギー・ウンタライネ氏の絵画とコラボレーションのブース。

「果実は色彩」と語るクリスティーヌ・フェルベールは、キャラメルガナッシュに果実をミックスさせたチョコレートで表現しました。

クリスティーヌ・フェルベールは、ご存知のようにショコラティエではありません。彼女は、ジャムのコンフィチュールの女王。

Confitureメゾン・フェルベールの店内には、パン、お菓子、お惣菜、野菜、チーズ、乳製品、ワイン、ポストカードなどなど。陶器の絵付けや雑貨のデザインまでも手がけて、食器から帽子までも並んでいるようですよ。(聞いたところによると)

さらに、あのルイス・キャロルの不思議の国のアリスを題材にしたお菓子の本を、なんとモードのデザイナーのフィリップ・モデルが監修し、クリスティーヌ・フェルベールのレシピ本、「Délicieuses recettes au pays d'Alice 」が出版されています。

この本には、ワインやお料理の本、パティシエ ピエール・エルメのデザート本などでもお馴染みの、ベルンハルト・ヴィンケルマンが、写真を担当しています。文学とモードとコンフィチュールの合作。

Dlicieuses_recettes_au_pays_dalice_2

この二冊ともが、クリスティーヌ・フェルベール、フィリップ・モデル、ベルンハルト・ウィルヘルムの三人の「Délicieuses recettes au pays d'Alice 」です。おいしい国のアリスなんてどうでしょう。右は、この三人に加え、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」で有名な、ジョン・テニエルの挿絵も。すごいでしょ。ジョン・テニエルは、また後日。

「Délicieuses recettes au pays d'Alice 」

メゾン・フェルベールは、ブーランジェリー(パン屋さん)で、そこで彼女はコンフィチュールつくりをしているわけなんですね。ジャムといっても、コンフィチュール、ミ・コンフィ、コンポートといろいろあり、区別しています。ですからフェルベールは、ジャムではなく、あくまでも「コンフィチュール」なんです。

Christine_ferber_150

Maison Ferber
18 rue Trois Epis, 68230
Niedermorschwihr (ニーデルモルシュウ゛ィル)
Tél : 03 89 27 05 69

小さなジャムの家
クリスティーヌ・フェルベール (著)

このメゾン・フェルベールは、サロン・ド・ショコラでコラボレートしたギー・ウンタライネ氏が、店内装飾も手がけているといいます。ギー・ウンタライネ氏は、シモーヌ・シーベルトの「小さなケーキ ブレデルとアルザスのスィーツ」など、お料理やお菓子の本のイラストから、フランス ポルニックの陶器の絵付けなども手がけています。

サロン・ド・ショコラで、クリスティーヌ・フェルベールのレシピ&ギー・ウンタライネのイラストの本、「アルザスのごちそうレシピのための季節のコンフィチュール(Confitures de saison pour recette gournandes d'Alsace)」が、限定20冊(8,400円)で販売されているようです。

Ferber、 Huguette Dreikaus、Guy Untereiner Img_ferber_kafka

右が「アルザスのごちそうレシピのための季節のコンフィチュール」で、左は、「ミスチバス ヒストリー&ルシアス リターン(悪戯な歴史と甘く美しいものへの回帰)」という本で、ユゲット ドライカウス(たくさん本を出版されていますが、何者かはわかりません。)、そしてクリスティーヌ・フェルベールに、イラストがギー・ウンタライネです。

ギー・ウンタライネは、民族的な風俗画やカントリースタイルを描き、童話の挿絵のようなイラストが多いです。

Gu20_1

ギー・ウンタライネ氏の小さなビスケットというタイトルの絵。コンフィチュールというタイトルの作品には、メゾン・フェルベールのコンフィチュールの瓶が、しっかり描かれていました。

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