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2007年3月16日 (金)

レオナルド・ダ・ヴィンチの植物画

Davinciplantstudybwレオナルド・ダ・ヴィンチの植物画習作からです。

兵器や人体解剖、馬、猫、顔、衣襞の習作から、「気味のわるいもの(顔)」(ダンテの神曲でもイメージしたのでしょうか。)などもたくさん描いてますね。

ボッティチェリの花々も、ボタニカルのように描いた最初の画家の一人ともいわれ、四十種類以上描きこんでいます。



レオナルド・ダ・ヴィンチの植物画も、とても細かく描いてます。

Davinciflowerstudybw


こちらは、レオナルドの手稿のディティール。1485-1488

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平面のノート(図面とテキスト)に置かれた、実物の鞘と果物のよう。

サンタ・マリア・デッリ・グラッツェ教会 最後の晩餐

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最後の晩餐に描かれた黒いタペストリーの花々

レオナルド・ダ・ヴィンチ関連記事
胸像 フローラ

最後の晩餐

ダ・ヴィンチ スタイル
「グラナダの聖母子」(1470)/「リッタの聖母」(1490-91)
ディ・クレディ「聖母子」(1494年)
ルイス・デ・モラレス「聖母子」年代不詳
ボッティチェリ「敬慕する小聖母」/「海の聖母子」

東方三博士の礼拝(The Adoration of Magi)

レオナルド・ダ・ヴィンチ
3枚の「糸車の聖母子」/「カーネーションの聖母」
「ブノワの聖母」/「猫の聖母子」/「巌窟の聖母」
デ・プレディス「リュートを弾く赤の天使」
「ヴィエールを弾く緑の天使」
「聖アンナと聖母子」、祭壇画「聖アンナと聖母子」
「洗礼者聖ヨハネ or バッカス」
「聖ヒエロニムス」、「洗礼者聖ヨハネ」

レオナルド 「救世主」 誕生の「受胎告知」
救世主(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
受胎告知(ロレンツォ・ディ・クレディ)
受胎告知(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
「カッシーナの戦い」、「アンギアーリの戦い」

レオナルド・ダ・ヴィンチ ドンナ
「女性の頭部 」(シモネッタ・ヴェスプッチの頭部) 
「肖像画 シモネッタ・ヴェスプッチ」 ピエロ・ディ・コジモ
デッサン画 「無題(ドンナ)」

レオナルド・ディ・セル・ピエロ・ダ・ヴィンチ
アンブロジアーナ図書館をはじめとする手稿のほか、素描画などにリンク。スフォルツァ騎馬像は、Leonardo da Vinci's Horse から。

番外編
もう一人のモナリザ ラ・ジョコンダ
Yves Saint-Laurent Rive Gauche1998 モナリザ パロディ
レオナルド・ディ・セル・ピエロ・ダ・ヴィンチ 「ダ・ヴィンチ・コード」
レオナルドとボッティチェリのTavern(居酒屋) Sandro's three frogs

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2007年3月12日 (月)

ルノワール 薔薇色の作品

ルノワール 薔薇色の作品

ルノワールの作品です。結構、困る。仲間うちで1000点ちかく作品をみて(美術書や画集)、実物をみたものって、案外少ないと実感。でも好きなものより、嫌いなもののほうが多いんですね。・・・。

それで、KAFKAが取り上げた作品は、薔薇色です。

左側の作品名が、結構まちまち。「セミヌード:薔薇」(1872年,、オルセー美術館)にしておきます。中央は、個人所蔵の「フラワーヘッドバンド」、右はオルセー美術館所蔵の「麦わら帽子の少女」(1908年)の作品です。(画像大きくなります。今日は失敗してませんように。)

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ジュリー・マネ
マドモアゼル ジュリー・マネ

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2007年3月 7日 (水)

オディロン・ルドン 蝶々に小花、 昼と夜

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蝶 1910頃

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蝶 1910年 MOMA美術館

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蝶 1910~1912年 インスティテュアート美術館



静物画 蝶

晩年のルドンの色彩画に多くみられるのが、人、花、植物、生物(蝶、昆虫など)です。人が花に溶けこむような作品や、花が蝶に変貌する作品や、貝殻など、自然界に生きるものを描いています。

感性を研ぎ澄ませた作品が、世紀末から晩年に多く見受けられます。この世の自然界だけではなく、あの世の見えない世界も描いているのは、感性の高さ。それは見えないだけではなく、見てはいけないものだと思う。

感性、感性といいますが、研ぎ澄まされていくたび、見えない世界、聞こえない声が響いてくる。あまり感性を極めると、人は狂うものだと思います。人として踏み込んではいけない領域があるから。




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デコレーション ドムシー館 4パネル オルセー美術

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デコレーションパネル 1902年頃  トゥエンテ国立美術館

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デコレーション ドムシー館 7パネル オルセー美術館



男爵の爵位をもつドムシー家の装飾に使われたというデコレーション画です。ダイニングに、全部で15のパネルが装飾されました。1900年からはじまり、1901年10月に完成。炉上の棚の装飾など、ホイッスラーと同様に、「装飾」という領域にも才能をひろげています。1900年は、モーリス・ドニの構想画 「セザンヌ礼賛」にて、ナビ派の画家達に囲まれたルドンが描かれています。

デコレーション ドムシー 7パネル

上下のボーダー 
マーガレット ローズ(デイジー)のフリーゼ
フルール(花) フリーゼ 【べス(はめ絵)】

中央の細いパネル 
左:フィギュア ジョーヌ フルール(琥珀、黄色の花)
中:ジョーヌ  フリーゼ
右:フィギュア(ドムシー家のダイニングルーム)

中央の幅のあるパネル
左右:黄色の木の下

デコレーション ドムシー 4パネル

左上:ソルビエとマーガレット ローズ 【ベス(はめ絵)】
右上:小さな龍涎香のふくらみⅡ
左下:小さな龍涎香のふくらみⅠ
右下:マルガリータ

デコレーションパネル

デコレーション ドムシーではない作品です。所蔵はオランダの エンスヘデにある美術館ですが、デコレーション ドムシーという添え書きはありません。年代が、ドムシー家とおなじ頃に描かれています。



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昼 部分 1910~11年 フォンフロワード修道院図書館蔵

Redonkamerscherm03こちらから 「昼」と「夜」の全体像をどうぞ。(直りました)

あまりに大きかったので、何回かにわけてスキャンしているうちに、大きさや色、つぎめが微妙に変わってしまいました。あまりキレイに仕上げられませんでしたが、ご覧ください。

画像引用:アサヒグラフ別冊 西洋編 7
1989年3月号  p56~57


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夜 部分 1910~11年 フォンフロワード修道院図書館蔵



この「昼」と「夜」は、ギュスターヴ・ファイエが邸宅としたフォンフロワード修道院図書館の壁画です。一対の大作で、ルドンの「黒の時代」ともおもわれる「夜」には、ファイェ家の人々に、ゴーギャンの横顔とも言われている人と蝶が溶け込んだ図像。

RE+nessance 記事中のコメント紹介より引用
ゴーギャンと思われた横顔はセヴラック→フランスの作曲家

ルドン曰く
「夕べには、一日良い仕事をした満足のうちに床につき、あしたに目覚めれば、それは良識と分析の刻であって、あらゆる落ち度があらわになり、人はより良くしようとの希望とともに再び仕事にとりかかるのです。」

(アサヒグラフ別冊 西洋編 7 稲賀繁美氏 作品解説 p92~93から要約)

夜は夢想の世界に、昼は希望と仕事にとりかかる世界を、フォンフロワード修道院図書館のダイニングに描いたわけです。

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2007年3月 1日 (木)

ポール・セザンヌ  春・夏・秋・冬

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ポール・セザンヌ  春・夏・秋・冬(左から) 1859~62年

セザンヌは、私が忘れかけていた画家ですが、この四季図 春・夏・秋・冬は、セザンヌ自身が、画家としての将来への理想や幻想を抱いていない時代に描いたもの。

作品の価値というものを知らなかったのでしょうか。悪戯な遊び心で、セザンヌは、「アングル」と右下に署名したのです。もしも、精魂こめて描いたものなら、自分の子供(作品)に、別な親(画家)の名を署名することができるでしょうか。

「(略)画学生めいたジョークのつもりで、この四季に、大きな生意気な文字で「アングル」と署名した。」 (ジャワシャン・ガスケ「セザンヌ」より。)と、セザンヌと親交があったジャワシャン・ガスケが記しているとおり、画学生気分のセザンヌが描いた作品と署名なんですね。その無邪気さが、セザンヌが多く残している作風と違うのでしょう。

セザンヌ関連記事
2枚のオランピア もっとも好きな作品です。
セザンヌ ロココの花瓶 
「セザンヌ礼賛」モーリス・ドニ
マネのオマージュ セザンヌの「草上の昼食」

アングルとは、オルセー美術館にある「泉」を描いた、ドラクロワとならぶジャン・オーギュスト・ドミニク・アングルのこと。この似ても似つかないセザンヌの「四季図」は、リュクサンブール美術館の学芸員ベネディットがレオポール・ロベール風と述べていると、島田紀夫氏の作品解説(1988年頃)にありました。

Jupiter_and_thetis この四季図の「冬」には、「1811年」という表記もあります。アングルの「ジュピターとテティス」が制作されたのが1811年。

島田由紀夫氏は、座る女性がテティスの姿に似ていると解説しているとおり、セザンヌは、アングルのジュピターとテティスが展示されていたグラネ美術館に、幾度となく足を運んだようです。

モチーフはアングル、そしてPrimitive(プリミティフ)なエスプリを利かせたセザンヌ。

ジョリス・カルル・ユイスマンス(Huysmans Joris Karl )の「三つの教会と三人のプリミティフ派画家」にも紹介されているような印象を受けたのは、私だけでしょうか。 グリューネヴァルト、フレマール(MASTER of Flemalle)を思い出しませんか?

この作品は、セザンヌの父親の古い別荘「ジャ・ド・ブファン」の居間に描かれたもの。左から「春」、「夏」、中央に父親の肖像画(ロンドン,ショナルギャラリー)、そして「冬」、右端が「秋」という順序で、パリの市立美術館(プティ・パレ)も、春・夏・冬・秋と展示しているそうです。

今日は息子の誕生日。閏年ではない2月の28日に、「今日か明日、産まれますように。」と神棚で手を合わせたのが18年前。もう、お腹が大きいのが我慢できず、予定日より2週間はやいその日の朝にお願いしたのが叶ったわけで、28日に破水し、3月1日に誕生したわけです。この作品のように、毎年、春・夏・秋・冬が18回も訪れたのです。

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