ルドゥーテのロサ・センティフォリア
ロサ・センティフォリア(ケンティフォーリア)は、かわいいキャベツ状の多重の花びら。前3000年ごろからエーゲ海に咲き誇っていたらしいですね。 フランス語で「100枚の花びら」といいます。
資生堂は、肖像画 王妃マリー・アントワネットがの薔薇「ロサ・センティフォリア」を、素晴らしい香水瓶に収めました。「ローズロワイヤル」です。
マーリー・アントワネット亡き後、政権についたナポレオンの后妃ジョセフィーヌは、花のラファエロと呼ばれたピエール=ジョゼフ・ルドゥーテに、多くの薔薇を描かせました。
ルドェーテだけではなく、ボタニカルアートの傑作は数多く、このロサ・センティフォリア(ケンティフォーリア)系統が、たくさん描かれています。
この野生のオールドローズは、Cabbage Rose、Provence Rose、Hundred-Petalled Rose、Rosa gallica centifolia とたくさんの別名を持っています。ロサ・センティフォリア(ケンティフォーリア)の系統も、最初のモス・ローズと言われるムスコーサ、ローズ・ド・モーの別名を持つポンポニアがあります。
この、ロサ・センティフォリア(ケンティフォーリア)の系統の、いくつかの薔薇と、ボタニカルアートの薔薇を見比べてみてくださいな。
薔薇の名前、下はボタニカルアートの出典ですが、ルドゥーテを中心(ルドゥーテ以外のボタニカルアートは、画像に表示)にしています。上から順に、ロサ・センティフォリア(ケンティフォーリア)といわれるロサ・センティフォリア系統ですが、右側のルドゥーテは、 「foliacea」とあるはずですが、一般的に、 ロサ・センティフォリア系統として紹介されています。二段目は、蕾を包むガクや花托に細かい毛が生え、苔をさす意味からモス・ローズと呼ばれている、ロサ・センティフォリア・ムスコーサです。三段目は、ロサ・センティフォリア・ブラータです。ブラータは「膨れた」という意味で、改良した変種です。特徴は葉が巻いたような形になることですね。四段目がロサ・センティフォリア メージャーといいますが、これは、友人が海外で育てたものです。
エリザベト・ヴィジェ・ルブランの描いた「薔薇を持つサテンドレスのマリー・アントワネット」(1779)のディティールには、どれが一番似てるでしょうか。
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