2006年5月28日 (日)

花 蝶 図案集

Sazanka02_1モガ・モボ時代の寵児といわれた杉浦夫妻とは、日本モダンデザインの先駆者で、アールヌーボーの天才的デザイナーでもある、日本画家の杉浦非水と、その妻である歌人の翠子さんのことです。

杉浦氏は、いまでいうグラフィックデザイナーのごとく、三越のポスターを手がける一方で、『非水百花譜』20集(昭和4年~9年春陽堂)、『実用図案資料大成』(共著:渡辺素舟・杉浦非水1933年アトリヱ社)、『非水図案集 第一輯』(1915年金尾文淵堂) などの著作に励みました。その後、現在の多摩美術大学の創設に参加します。

写真は、「山茶花」のディティールです。

B_tyoul蝶千種 (全2冊・画帖本)は、 各巻に25図の蝶々の図を収録した「千変万化の蝶の造形」は、神坂雪佳の図案集です。こちらは、「近代図案コレクション」第ニ巻に収録の原本となり、一枚ずつ手摺木版で摺り重ねて仕上げた多色木版摺の書籍。絵具の色彩と和紙の風合が生み出す木版本で、たいへん貴重で、お値段もなかなかです・・・。

こちらは、1903年の神坂雪佳「蝶千種」の一枚です。 雪佳関連記事から、他の図案もみてください。
変身抄 / 雪佳「ちく佐 一
Rimpa school Kamisaka Sekka/男女遊楽 神坂雪佳/三十六歌仙図屏風/金と銀の雪佳/ジャポニズム

神坂雪佳 蝶千種・海路―近代図案コレクション こちらが、お手ごろな「神坂雪佳 蝶千種・海路―近代図案コレクション」となります。エルメスの「Le monde d' Hermes」に取り上げられたのが2001年のこと。それ以来、雪佳の名は再び喝采を得ています。表紙は「八橋」です。巻頭12ページには、「百々世草―近代図案コレクション」から紹介されています。

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