ベーリックホール
ジェイ・ヒル・モーガン(Jay Hill Morgan)の設計によるベーリックホール。西洋館を花と器で装飾するイベントが毎年ありますが、フラワーアーティストとチャイナのブランドが1週間だけ、西洋館を彩ります。
重厚な趣に、透明なグラスに白い薔薇とグリーン。前谷裕一氏のテーマ「 Noble&Relaxing (6月の花嫁GraceWedding)」が、楚々とした清々しさで表現されていました。
いちばん安定したコーディネートでしたが、メイン以外では、平面的な器のディスプレイで、グリーンのクロスとアビラントのシノワズリ風のチャイナが寂しげ。
会場となった山手西洋館の各邸宅は、どちらもアンバランスな印象です。コーナー、コーナーは面白いのですが、トータルにみるとどこかの生花の展示会場みたいで、花と器、そして室内とのバランスに魅力なし。残念。
室内の置き家具も、当時のものと思われるものが少なく、いきなりアメリカンカントリーだったりするわけですよ。
ここベーリックホールは南欧風の建築で、アールヌヴォー調の意匠をこらした階段やアールデコの装飾も目を惹きますが、観葉植物やファブリックの扱い方に不満。
こちらの写真は普段のベーリックホールですが、テーブルの小物の配置は、どこかの喫茶のようです。多彩な建築装飾がほどこされた邸宅ですが、庭の木々の選び方や植え方から、小物や置き家具の配置など、いまいちピンとこない。
さらに、こども部屋の演出方法にはがっかりです。また寝室に、クッションなどの小物の装飾性が活かされていません。海外ではベッドルームに必ずといっていいほど、色彩を活かしたクッションがあるのに。
でも、こんな家に住んでみたいなぁと思った私です。
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