パガニーニ愛用ベルゴンツィ
ヴァイオリンは17世紀から18世紀にかけてのイタリアのクレモナというところで作られたもので、このいわゆるクレモナ派を確立したのがアマティ一族。このアマティやその弟子ストラディバリ、その門下生ベルゴンツィ等々の名匠によって作られたものが最高とされています。そのカルロ・ベルゴンツィ (1683-1747)作の現存する数少ないヴァイオリンのなかで、かのNicolò Paganini パガニーニが愛用していました。
ベルゴンツィのヴァイオリンはわずか50丁しか現存していませんが、このパガニーニが愛用したベルゴンツィ作は、32歳のロシア人マクシム・ヴィークトロフが所有しています。モスクワの「バイオリン・アート・ファウンデーション:ヴァイオリン芸術財団」理事長を務め、ヴァイオリンの蒐集家の一人。
コンクール優勝者には「この特別なバイオリンで1年間演奏するという貴重な機会が与えられる」と発表。サザビーズでの落札額は568,000ポンド(邦貨約1億2000万円)でした。
24の奇想曲(パガニーニ:24のカプリース )はヴァイオリンのソロとしては最高難度の曲が並び、最終曲、No.24( Op. 1, no. 24 in a minor "tema con varizioni")は傑作とされ、リスト、ブラームス、ラフマニノフらがこの主題で曲を作っています。
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