Yves Saint-Laurent Rive Gauche by ドミニク・アングル
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Jean Auguste Dominique Ingres
Half-figure of a Bather
Musee Bonnat, Bayonne, Gascogne, France
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1814年の「横たわるオダリスク(グランド・オダリスク)」、1856年「泉」が有名な、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(Jean Auguste Dominique Ingres, 1780年 - 1867年)の作品は、新古典主義を貫き、独自の美意識をもって画面を構成しています。この作品は記事最後で再度ご紹介します。
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この最後の作品は、1998年のYves Saint-Laurent Rive Gaucheにおける広告宣伝の1枚です。有名なファッションフォトグラファー Mario Sorrenti の作品。またサンローランは、2002年にはSolve Sundsbo ソルヴァ・スンツボが、センセーショナルな広告写真を撮影しています。メンズのパルファンの広告ですが、男性の裸体が修正なく撮影。それは彫刻よりも美しかった。半身のみの画像はRE+nessanceからご覧いただけます。
なぜか画像のアップロードに障害があり、sweet-sweetさんの協力を得ました。ありがとうございました。
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ドミニク・アングルの「小さな浴女」となっていた邦題。ルーヴル美術館所蔵で、有名な「ヴァルパンソンの浴女」よりあとの作品らしいのです。
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こちらが同じくルーヴル美術館所蔵でご存知の「ヴァルパンソンの浴女」です。どちらもトルコの風俗を思い出させます。アングルの初期の作品でラップ将軍に買い上げてもらったという作品。
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ボナ美術館で一押しの所蔵作品。アングルの「半身の浴女」です。制作年数が不明のようです。
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フィリップス・コレクションのアングル「小さな浴女」(1826)です。
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ルーヴル美術館所蔵の「トルコの浴場」(Le bain turc)は、アングルの晩年の作品です。実際にアングルはトルコの浴場の風俗性を知っていたわけではなく、モンタギュー夫人(英国の大使夫人)の書簡から描いたそうです。
前景の右端の裸婦は、もっとも苦心したものらしく、下図も残っているようです。こうして裸婦の右手は下になり最終的に上に描いたといわれています。
左端の浴中の裸婦は、最初は描かれていなく、あとで加えられ、数段階におよび変化した大作です。
そしてここに「ヴァルパンソンの浴女」が、楽器を持って描かれています。同じターバンを巻いたもう一人は、立った姿で描かれています。
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ジャネット・ウィリアムズのドキュメンタリーフォト。トルコのイスタンブール(イスタンブル)やブタペストなどの大浴場を訪れ、女性のありのままの肉体を、アングルやジョルジョーネ、ティツィアーノの作品を意識して撮影されたものです。
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ジャネット・ウィリアムズのドキュメンタリーフォトは不思議です。現代のトルコが、モノクロだけではなく、アングルが描いていた時代、200年前の浴場を写している気がしてなりませんよね。
ルーベンスやルノワールのように特徴のある裸婦よりも、プリミティブなアングルの裸婦が想像されるのは、情景のせいでしょうか。
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