2006年12月 3日 (日)

ウィリアム・メリット・チェイス 室内遊戯

At_play

遊戯 年代不詳
At Play

これは、トレイン(電車ごっこ)のマネでしょうか。「普通のアメリカ人」 としての中産階級の生活よりもブルジョワでしょう。少女たちのドレス、靴をみても、富裕層ですね。18世紀までは、大人の服を小さくしたドレスでしたが、19世紀から次第に、少女のドレスの丈が短くなっていきます。

Children_playing_parlor_croquet

クロッケー 1888年
Children Playing Parlor Croquet

クロッケーがイギリスから伝わったのが、1870年のこと。室内でのクロッケーは、ブルジョワならでは?アメリカではちょうどビクトリアン時代の様式が建築に取り入れられ、ピンクやブルー、黄色などの壁が流行。ここは、ボールルーム(舞踏場)でしょうか。

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輪投げ 1896年
Ring Toss

アメリカではちょうどビクトリアン時代。ドレスにエプロン。リボンにビーズに、レース。お姉ちゃまが投げる輪投げを、うしろのほうで、まだかまだかという気持ちを身体いっぱいに表現している妹。ウィリアム・メリット・チェイスは、こうした子供を描いているのが好きです。

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かくれんぼ 1888年
Hide and Seek

「EccounPoco ホーキーポーキー」という呼び声。ちょっとおいでなんて、ホーキー・ポーキーマンは、道端でアイスクリームを売っている。1890年には、チョコレートをかけたサンデーが登場。そしてポップコーン。かくれんぼをしている少女たちは、数年後の未来に手にしたのでしょうか。この時代の家庭のポップコーンは、庶民のもの。数年先に街頭で買えるポップコーンは富裕階級の食べ物でした。

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