フランツ・マルク バーミリオン
フランツ・マルクといえば、青い馬、黄色いねずみなど、「動物」のモチーフを思い浮かべることでしょう。
この作品名は、ドイツ語で「Akte auf Zinnober」ですが、 Zinnoberは、バーミリオンという色のこと。Akteは、どうやら第~巻というファイルの意味を持つらしい。
邦題は「バーミリオン」でいいような感じですね。「朱」という色がタイトルテーマです。
描かれている女性の肌とバーミリオンの対比は、しなやかな丸みのある肢体を、浮き彫りにしています。1910年の完成ですから、カンディンスキーとともに年鑑「青騎士 DER BLAUE REITER」を発行する前年の作品。
マルクとともに、第一次世界大戦で戦死したアウグスト・マッケの美術館は、ライン地方にあります。アウグスト・マッケ・ハウスといわれ、マッケの住まいであり、仕事場であり、アトリエが残されています。そこに残る壁画「パラダイス」は、マルクとともに描かれた共同作品。そして、ミュンヘン郊外コッヘル( Kochel)に、マルクの家があります。現在はフランツ・マルク美術館。
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