2010年5月 2日 (日)

クロード・ベルランド Claude Verlinde

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「結婚式 ラ・マリアージュ」

結婚どうしようかな?勢いでOKしちゃったけど。なんていうような花嫁のお顔。

幻想的なフランスの画家クロード・ベルランドは今年82歳だそうです。この作品は諷刺だと思われるのです。

人間の顔の鳥、骸骨の顔の鳥、そして驢馬の花婿。「結婚とは鳥かごに囚われた小鳥」とでも暗示しているのでしょうか。カーテンの陰には大きな鳥籠が。

クロード・ベルランド 関連記事 
La fleur eternelle 「家系樹」/「狂おしいほど」
RE+nessance「指で捲るその本」/「図書館」
catdogbell「女神アプロディーテー

La_libert

「自由 ラ・リベルテ」

こちらも男性は獣姿です。馬?羊のようにも見えるけど。女性は大きなシャッポーを被っていますが、帽子のリボンは足元の紙くずが舞い上がってしまったのかもしれませんね。

ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を象徴しているのでしょうか。

寓意や諷刺のきいた幻想的な作品もあれば、貧しさを象徴していたり、幻想を通り越て生々しい残酷な作品もあります。

個人の価値観や好みから、クロード・ベルランドが好きというより、「あの作品だけは好き」と限定されてしまうほど、個性の強い画家ですね。

一年ぶりくらいにアップしたXAIの記事。今年はクロード・ベルラントなんだ!

クロード・ベルランド Claude Verlinde

3枚の夢(ダークな夢)みる作品は、見ごたえあります。

alei も記事アップですね!TBしてくれないの?
Claude Verlinde クロード・ベルランド

以前のサイトでご一緒だったyahooブログさんも記事をアップ。
Claude Verlinde クロード・ベルランド  -夢

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2010年4月24日 (土)

ミレイ 「オフィーリア」の音楽

Jared_joslindreaming_of_ophelia_200

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ジャレッド・ジョスリン(Jared Joslin )の「夢見るオフィーリア(2005)」はシェイクスピアの物語とも、クレイモアのオフィーリアでもオフィーリアの曲でもありません。

女性の肖像画を描いたり、オブジェクトとを作成したり、とっても独特で、KAFKAも好き嫌いがあるアーティスト。

たいてい室内の窓の外は黒煙の工場が見えます。なぜ「オフィーリア」と名をつけたのでしょうか。

ハムレットのオフィーリアはこちら

オフィーリア  Ophelia

詩は有声の絵、絵画は無声の詩 ハムレットから

モダンヌ・オフィーリア ランボーのオフェリア

オフィーリア 水の精 花の女神

オフィーリアは自立した女性ではなく、恋人に大切に見守ってもらいたい女性の一人。

ミレイはそうした哀れな女性として、花言葉を考えて描いています。ミレイのオフィーリアの花言葉、そして口ずさんでいた歌にでてくる愛しいロビンの姿も、下記サイトからご覧ください。

記事 「五月の薔薇に髑髏とロビン ミレイのオフィーリアから」(Millais's Ophelia)

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Joseph Stella _ophelia

オフィーリア 1926年 by ジョゼフ・ステラ (1877-1946)

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シェイクスピアから時代を経て、19世紀ではラファエル前派をはじめ、ずいぶんオフィーリアの「狂気」を主題にした作品が多く、ミレイの「オフィーリアの死」も有名です。

モダンヌ・オフィーリアからは、ミレイの「オフィーリア」を思い浮かべるようなランボーのオフィーリアの詩「オフェリア」が、オフィーリアの作品に添えられています。

音楽では、作曲家のルイ・エクトル・ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz 1803-1809)は、やはりオフィーリアの作品を描いた画家ドラクロワ、作家のユゴー、そしてべりオーズは「ロマン主義芸術の三位一体をなしている」と当時の作家であり評論家のゴーティエが絶賛しています。

幻想交響曲の「トリスティア」は、第1曲「宗教的瞑想曲」、第2曲「オフィーリアの死」、第3曲 「ハムレットの終幕のための葬送行進曲」となっています。

ポール・バーネル(Paul Burnell)はオフィーリアの最後の歌(Ophelia's Last Song)は「Fan tastic garlands She fell~」とはじまります。

楽譜に歌詞は、ポール・バーネルのサイトからご覧いただけます。

Paul Burnell

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2010年4月19日 (月)

ルーカス・クラナッハ 七つの「パリスの審判」

ルーカス・クラナッハ 1512-14年

ルーカス・クラナッハ 1530年

ルーカス・クラナッハ 1528年

ルーカス・クラナッハ 1527年

ルーカス・クラナッハ 1530年

ルーカス・クラナッハ 1530年

ルーカス・クラナッハ 1537-40年

最初の作品にはまだ到着していないクピド(エロース)。1527年、28年のクピド(エロース)は進退しながら、最後の瞬間(1537-40年)に、くるりと向きを変え、矢はパリスを捉えました。

クピド(エロス)の飛ぶ位置でルーカス・クラナッハ(父)の「パリスの審判」を並べてみましたが、どの作品が一番好きですか?

私は一番最後の作品が好きです。

さて登場人物はパリスにクピドに三女神(ヘラ、アフロディテ、アテナ)ですが、ヘルメス(メリクリウス)ではなく、老人が描かれています。

王族とはいえ、パリスは羊飼い。それなのに騎士の姿で描かれています。不思議ですね。

2012年追記  クラナッハの記事リンクはこちら
記事 クラナッハ 三位一体と死んだ男


パリスの審判 ゼウスの目論み


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ルーカス・クラナッハ ヴィーナス(ウェヌス)

英雄ペレウスと海の女神テティスの婚宴に招かれたオリュンポスの神々。ただ一人招かれなかった争いの女神エリス。婚宴に女神エリスは「一番美しいものへ」と「黄金の林檎」を投げ入れます。

こうしてゼウスのたくらみどおり、人間を間引きするための戦争のきっかけがはじまっていくのです。

さて、この「パリスの審判」で女神の贈り物やトロイア戦争の発端になるお話はこちら。

記事 「パリスの審判 三女神黄金の林檎を争うこと

フランツ・フォン・シュトック、ニクラウス・マニュエル、ウィリアム・ブレイク、ルーベンス、ラファエロなどの「パリスの審判」の作品14枚ほど掲載されています。

ではこのトロイア戦争の発端は、パリスの審判でのアフロディーテの贈物。スパルタの王妃ヘレネーをパリスに与えたことですね。

ヘレネーはレダと白鳥ゼウスの子で、卵から生まれたという伝承もあります。

なぜパリスはヘレネーを美の贈り物に選んだのでしょうか。それは愛と美の女神ヴィーナス(アフロディーテ)が、そのとき囁いたからです。

Cupid_venus

ルーカス・クラナッハ クピドとヴィーナス(ウェヌス)
クラナッハのクピドとヴィーナスはこちら→SAI

女神テティスの結婚も、招待されなかった女神エリスも、ゼウスの手の上のような気がしてきます。

そしてヴィーナスはイーリアス説においてはゼウスの子です。

このヴィーナス(アフロディーテ)のパリスへの囁き。ホメーロスの「イーリアス」からウェルギリウスの「アエネーイス」に続いていきます。

そしてアエネーイスでは、アフロディーテの子アエネアースがイーリアス(トロイア)滅亡後の復興をかけた物語がはじまります。

このトロイアの王族とヴィーナス(ウェヌス)は子を設けるのですね。これもゼウスの仕業です。

アンキセスに恋するように。

こうしてゼウスの人間を間引く目論見は、まだまだ続けられるのです。

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2010年3月10日 (水)

サンドロ・ボッティチェリ フォルトゥナ・ウィリリス(フォーチュンの語源)

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フォルトゥナ(フォーチュン), Sandro Botticelli

サンドロ・ボッティチェリのトンド・スタイル(円形)の「フォーチュン」という作品らしいのです。はじめて見たのがおとといのことで、まったく詳しいことはわからないのですが、ご紹介だけでもと。

4月の追記
ウェヌスの添え名のひとつ悪徳からの保護者ウェヌス・ウェルティコルディア(Venus Verticordia, 心を変えるウェヌス)を讃えてウェネラリア祭が、毎年4月1日にお祝いされたといいます。このときに女神フォルトゥナ・ウィリリス(勇敢な幸運)への崇拝もいっしょに行われたとのこと。

フォーチュンの語源となったもので、神話のでてくるこの女神はフォルトゥナ・ウィリリス。

ところがフォルトウナ・ウィリリスにふさわしいアトリビュートがひとつも描かれていないボッティチェッリの作品。不思議なフォルトゥナ(Fortuna)です。

たしか2005年のサザビーズのオークションに出品されていたと思われます。

メディチ家のロレンツォが1492年に亡くなり、息子のピエロ(マリー・ド・メディシスの父)にこの「フォーチュン」が渡ったようです。

ヴィーナスの誕生の時の女神ホーラを思い出しませんか?ヴィーナスにシルクの布をもつホーラを。

ボッティチェリ 至福の花々 (サンドロ・ボッティチェッリ)

その他の作品はこちらから→XAI 
いろんな作品記事にリンクしてありますよ。

KAFKAの過去記事はこちら 
ボッティチェリ ユディト


4月4日更新

ジローラモ・ダ・カルピ(Girolamo Da Carpi, 1501 - 1556)の 「機会と忍耐」(Girolamo da Carpi )です。1541年頃の作品。

この女神の崇拝はセルウィウス・トゥリウスによってローマにもたらされたとあります。

ジローラモ・ダ・カルビによって描かれているアトリビュートによって、女神フォルトゥナ・ウィリリスとわかるのです。

運命を操るための舵
不安定な球体
羽根の生えた足
底の抜けた壺
後ろ髪が描かれない

つまり運命はたえず不安定なもので、幸運は羽の生えた小鳥のようにすぐに去ってしまう。決して満ちることのない幸運。チャンスは後ろから手にすることはできないもの。この作品の女神は手に杖のようなものを持っていますね。

この象徴。不幸な女神のようですね。でも幸運の女神なんですよぉ!

運命の車輪を司り、人々の運命を決める女神。もともとは豊饒多産の女神ですが、たぶんヘシオドス以降に運命の女神となったのではないでしょうか。

プライネステでは「予言の女神」となっています。

ギリシャ神話ではテュケー (Tyche) だそうですが、同一視したもので、本来は別の女神だと思います。

なぜなら古い時代から神域をもっていたからです。

この画家はフェラーラのエステ家の宮廷に仕えていたそうで、ボッティチェリのメディチ家とは別なんです。ボッティチェリの死後に誕生したので年齢には65年の差があります。

ボッテチェリがこのフォルトゥナ・ウィリリスを女神ホーラのように、そしてプリマヴェーラの三美神の一人と同じスタイルで描いたのには秘密があるんでしょうか。

記事 ボッティチェリ La Primavera 「プリマヴェーラ(春)」  ダンテの神曲の楽園説

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2010年2月15日 (月)

レベンコ・レナのアクリル画

Russian_bania_sauna

イスラエルのアーティスト レベンコ・レナ。タイトルは「ロシアの入浴」。レベンコ・レナのイラストは俣野温子さんのように可愛らしいイラストから、いまご覧いただいているような独特でプリミティブなアクリル画を古本のページや和紙、古紙などに描いている作品があります。

記事 変身抄 「レベンコ・レナ Lena Revenko
ここに詳しく書かれています。

全身に可愛い刺青。右側の鉄瓶でしょうか、柴田是真を思い出すような・・・。そして落款も見逃せませんね。

ジャポニズム、シノワズリオリエンタルレベンコ・レナ

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2010年1月31日 (日)

ポール・デルヴォー

ポール・デルヴォー 鏡の中の女

ポール・デルヴォー 夜の叫び

ポール・デルヴォー 夜明けの街

ポール・デルヴォー 関連記事

二人の女性
ピンク・リボンの少女
ポール・デルヴォー代表作
ポール・デルヴォー 兎穴の少女さんの記事

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2009年8月26日 (水)

ロベール・ドローネーとソニア

Sonia delaunay ソニア・ドローネー「ロベール・ドローネーの肖像」フランスの画家ロベール・ドローネーの肖像画は、妻ソニアの作品です。

とーしさんが教えてくれたドローネーですが、ようやくお披露目したい作品が集まったということなんです。

ちょっと話しが遠回りになります。

先日、SAIから借りた「テクストの快楽」なんですが、テクストのみならず、ペインティングにも思い当たる文章がありました。

いま、手元にないので、うろ覚えです。

Relief Rythme ロベール・ドローネー 「リーフ リズム」1933 「古典的な物語(ゾラ、ディケンズ、トルストイなど)は、知りたい一心で斜め読みやとばして読むことがあっても、読むたびに決して同じ箇所はとばさない。」(要約:ロラン・バルト「テクストの快楽」より)

そうなんですよね。物語だけではなく絵画作品もそうなんです。

そのときにその作品は見落としても、あとで見落とさないんですよ。

要所、要所の要にあたる作品は、ギヨーム・アポリネールがドローネーの作品を「オルフィスム」と呼び、はやくにキュビズムを脱するドローネーですが、モノクロームに近いキュビズムに比べ、カラー配色の特徴を持っているところが「違う」という印象を与えます。そういう要素の要の作品でもあるのでは。

Robert delaunay hommage blriot 1914この代表作が格好の例。日本、フランス、英国も、この作品が代表作であることに見落としがないからです。

作品カーディフ・チーム、パリ市も、一見して同じように見えますが、描き方が違っていますよね。彼の好んだ飛行機(エッフェル塔も好んで描いています。)が描かれて、それが機械時代といわれています。英仏海峡を初横断した飛行士ブレリオへの献辞が書き込まれたこの「ブレリオに捧ぐ(Hommage à Blériot)」(1914年)は、格好の代表作になるわけです。

ロベール・ドローネー 「裸婦と朱鷺」Akte und ibisse 1907 レオナルドならモナリザ、最後の晩餐というように。

ところが、1枚の作品を見落とさなくとも、その作品の表情の一部を見落とすこともあるわけです。

日本のドローネーの紹介に多いのは、キュビズムなら「パリ市」(1912)、機械の時代として、「ブレリオに捧ぐ」、シュルレアリスムやダダイスムでは「エッフェル塔」(1920)の再開。さらに1930年には抽象画の再開で「リズム」の連作があります。

それで、ロベール・ドローネー(Robert Delaunay)のなかで、kafka が好きな作品が次になります。

Robert_delaunay__nude_woman_readi_2

読書する裸婦 1915

この裸婦の後姿は、フランツ・マルクの「青い馬」を想像しちゃいます。
KAFKA 過去記事 フランツ・マルク

何の印象もないblog フランツ・マルク

このフランツ・マルクとともに「青騎士」のメンバーだったマッケにロベールは手紙を書いています。1912年のことです。

Robert_delaunay_disks193033_lette_2

下記のリンク先から右側の「太陽と月」(1912年から13年)の作品とマルクの友人アウグスト・マッケ宛のロベールの手紙を見ることができます。翻訳時間がかかるのでパスしました。

Robert Delaunay, letter to August Macke, 1912

左は「複数の円盤」(1930-33)です。MoMAに所蔵されているようです。リンク先でごらんください。

MoMA Robert Delaunay. (French, 1885-1941) 13 of 13

Nature_morte_au_tapis_rouge__1936_r

静物画 赤い絨毯 1936

この 赤い絨毯 がケープにみえ、まるで女性の後ろ姿にも見えてしまいます。赤い絨毯はテーブルクロスにもみえ、テーブルにプレートが並んでいるようにも見えました。

Nude_woman_reading_by_robert_delaun 読書する裸婦(1920)は、シュルレアリスムやダダイスム期では、こんな風に描かれています。

さて、やはり絵画活動だけではなく、ロベールとソニアは、テキスタイルのデザインも手がけています。この配色によく似た昆虫のデザインもあります。

Fabrics_designed_by_painters_sonia_ このファブリックのデザインが二人によるものです。まだ他にもありますが、ウィリアム・モリスのテキスタイルデザインなどの著作もあるらしい、プリントデザイナーE.A. Seguy のモチーフ集に紹介されています。

E.A. Seguy の花、蝶々や昆虫(ボタニカルアート)も素敵ですよ。この人の本は二ヶ国語しか翻訳されていないようです。

下の写真はソニアがクレオパトラに扮しているものですが、このコスチュームはロベールによるもの。1917年の作品。

まるで、ダリとガラのような夫妻です。ソニアとロベールの夫妻コラボはいくつかあるようです。

1918sonyadelaunayscleopatra

ソニアとロベールはバレエなどのデコール、舞台衣装をデザインするなど(ピカソやシャネルも)多才です。写真のコスチュームはセルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団(バレエ・リュス)「クレオパトラ」のために。

たぶん1908年初演の「ある夜のクレオパトラ」(原作テオフィール・ゴーティエの短編)と同じだと思います。

Sonia_delaunay_in_a_ferragamo_sho_2

とくにソニアはファッション、インテリアにも手をひろげています。ロベールの「シミュルタニズム」の色彩理論を用いた作品。それは車のボディにも家具のシェルフにもひろがります。

詩と絵画のコラボは、世界の果てまで連れてって!が有名なフランスの詩人ブレーズ・サンドラール (Blaise Cendrars)との「シベリア横断鉄道とフランスのプティット・ジュアンヌの散文詩 (La Prose du transsibérien et de la petite Jehanne de France)」、ダダイズムの詩人トリスタン・ツァラの「許された果実(Le Fruit permis)」(1956)の挿絵などがあります。


Sonia_delaunay_in_a_ferragamo_shop ソニアは1900年にフェラガモのプリント装飾にも及んでいます。ソニアはココ・シャネルと同じ1970年代に亡くなりました。私たちと生きていた時代を共有していたことになりますね。ソニア好きなのですが、著作権が絡みます。この辺で。


さて、ロベールに戻ります。ゾラやマラルメ、シャンフリーやボードレール達が印象派の画家たちと親密だったように、ロベールも交際がありました。

文学的だとシュルレアリストのグループから除名されたフィリップ・スーポー(1990年まで生きていました、凄いわぁ)。そして短い交際でしたがアポリネール(短命)。アポリネールの1918年の作品の「カリグラム」は詩(文字)を絵にしたものですが、これがエッフェル塔ですよね。

ほかに印象派にも深い画家セザンヌに、詩人マラルメに影響を受けます。

ロベールの連作はエッフェル塔、リズムのほかに、「サン・セヴラン教会( Saint Severin) 」、「窓(Window/Le Fruit permis)」があります。これがこのセザンヌとマラルメの影響によるものといわれています。

Portrait 肖像画にはキュビズムのジャン・メッツァンジェをジャポニズムで描き、作曲家ストラヴィンスキール・ドゥアニエ(アンリ・ルソーのことです)は特徴を活かしています。美術史家ウーデ、ファッションデザイナージャック・エイムのミセスも描いています。ジャック・エイムの夫人ではないかと。

ピカソ、アポリネールらが中心となって、パリの「洗濯船」(バトー・ラヴォワール)で「アンリ・ルソーの夕べ」という会を開いたとありますが、ドローネーは参加したのでしょうか?

ロベールは本当に様々な要素からインスピレーションを受け、「要」の作品を誕生させてるわけですね。セザンヌ主義にかけてドローネー主義とでもいいましょうか。

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2006年12月26日 (火)

シノワズリ フランソワ・ブーシェ

Chinoiserie_room_mural_lynne_rutter Chinoiserie Room Mural by Lynne Rutter
Image Copyright ©www.lynnerutter.com

ジャポニズムの赤、柿右衛門の赤とも違う、シノワズリ(中国趣味)の赤。

お花に、鳥に、蝶々といえば、日本の四季花鳥図にも描かれていますが、シノワズリも花、鳥、蝶。

このシワノズリ・ルームは、現代のアーティスト リン・リットーが描いた「障壁画」になりますが、もっともフランスの芸術において、シノワズリが象徴とされたロココ時代に、画家 ブーシェもさかんに描いています。

ロココといえば、曲線が装飾に使われていますが、C字とS字がその基本。ゆがんだ真珠といわれるバロックの力強さとは相反して、優雅で女性的。

ブーシェのシノワズリの花などの図案などもありますが、今回は、中国人のスタイルそのものを描いた、フランソワ・ブーシェの作品をご紹介します。

El_ajedrez_de_francois_boucher 「中国人のチェス」 フランソワ・ブーシェ
頭の後ろに長く垂らした三つ編みの弁髪といえば、清国。清では、乗馬、騎馬に適した旗袍(チーパオ)という服飾文化。丈の長い衣装ですが、女性のチーパオは、清朝の滅亡後に、西洋文化を受けて、フィットしたチャイナドレスに変化していきます。

さて、ブーシェの作品には、頭髪の一部をそり落とし、残りを編んで後ろへ垂らすに、まだ至らないほどの幼い子が描かれています。

この子はチェスをしている女性とどんな関係なのでしょう。ブーシェの中国人を描いた作品には、愛くるしい子供達が描かれていますが、侍従のような印象を受ける作品もあります。

こうした中国趣味が、見事にロココと融合したのは、異郷のインパクトにも優雅さが漂っているからでしょうか。日本のジャポニズムは、屏風から浮世絵をはじめ、花魁、役者、庶民という階層がクローズアップされていたようですが、シノワズリは皇帝や貴族の文化が好まれていたようです。

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中国皇帝の饗宴 タペストリーのための習作
フランソワ・ブーシェ 1742年頃

アムステルダム国立美術館には、シルクとウールに描かれた、ブーシェのタペストリーがあります。「中国の市場」というタイトルです。

中国の結婚式、中国の釣り人、中国の狩、中国庭園、中国の祭りとブーシェは描きます。そして一番優雅に描かれている中国人は、「中国の釣り人たち」ではないでしょうか。このほとんどが1742年の作品で、中国の祭りは、1743年の作品。こちらは、すべて「変身抄」からご覧いただけます。

どの作品にも、シノワズリの赤が調和し、不思議と安らぐ色彩です。

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2006年11月 2日 (木)

リヒテンシュタイン美術館

Grossherzogliche Werkstatt Florenz (Galleria dei Lavori),Baccio Cappelli sowie Girolamo Ticciati (Bronzefiguren)_(C)liechtenstein museum鍍金したブロンズであるオルモルと黒檀でつくられたバドミントン・キャビネット。

2004年に、クリスティーズにて、38億で落札されて以来、リヒテンシュタイン美術館所蔵なり、常設展示の「ギャラリー 10」で、このバドミントン・キャビネットを目にすることができます。

イタリアの彫刻家、建築家である ジローラモ ティッチアーティは、燦びやかで巧妙なオルモルの装飾を施し、大理石は、ジョヴァン・バッティスタ・フォッジーニが手がけ、モザイクパネルを作った職人の1人はバッチョ カペッリ。シシリアの赤、ラピスラズリの瑠璃、碧玉紫色の水晶に、パネルは、花鳥豊かに仕上げられています。

このバドミントン・キャビネットをはじめとするArte delle Pietre Dureとよばれる作品が、いくつか展示されています。ピエトル・デュールといい、 貴石工芸品のことです。マーブルの寄木細工を思い浮かべてください。ピエトル・デュールチェストをはじめとするジュリアーノ・ディ・ピエロ・パンドルフィニの装飾家具もあるんです。

フランツ・ヴェルナー・タムっていうんですね。はじめて知りました。バドミントン・キャビネットとおなじカテゴリーに納められているらしいフランツ・ヴェルナー・タムの作品。こちらは「Flowers, Fruit and Poultry」(1707)という、スティールライフがテーマになっています。左下に、ウォーターメロンが。花は芥子(ポピー)でしょうか。


Franz_werner_tamm_(C)liechtenstein museum

フランツ・ヴェルナー・タム 「Flowers, Fruit and Poultry」(1707)

(C)Liechtenstein Museum

この美術館は、リヒテンシュタイン侯爵ハンス・アダム2世の個人コレクションを収めています。世界最大といわれているプライベート・コレクション。ラファエロ、ピーテル・ブリューゲル、ヤン・ブリューゲル、ルーベンス、ヴァン・ダイク、レンブラント、アルト、ヴァルトミュラー、ハミルトンの作品のほか、オシアス・ベール、フェルディナンド・ゲオルク・ワルトミュラーやぺーター・フェンディも加えられました。


Liechtenstein museum_Showimage_(C)liechtenstein museum

リヒテンシュタイン美術館HPイメージ

(C)Liechtenstein Museum

リヒテンシュタイン美術館 Fuerstengasse 1, 1090 Vienna
Tel.: (0) 1/31 95 767-0   Email: office@liechtensteinmuseum.
美術館・庭園開館時間: 金曜~月曜 10~17時

2006年11/17~2007年3/19 「ナポリとヴェスヴィオ火山」
ハラッハのコレクションから、ナポリの17世紀~19世紀の美術を鑑賞する特別展。

2007年3/30~8/20 「リヒテンシュタイン美術館とビーダーマイヤー」
ビーダーマイヤーの時代に焦点をあてた、プライベートコレクションからの特別展。

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2006年10月22日 (日)

現代美術館 by ルイ・ヴィトン

Frank Gehry (フランク・ゲーリー)設計の美術館が、ルイ・ヴィトン芸術財団によって、2010年に開館します。ロンシャン競馬場のあるブローニュの森のJardin d'Acclimatation(動植物園)に「Foundation Louis Vuitton for La Creation(ファウンデーション ルイ ヴィトン ラ  クリエーション)」と呼ばれる美術館。

フランク・ゲーリー by ルイ・ヴィトン フランク・ゲーリーの建築を紹介しています。


Frank_gehry
Lois Vuitton Moet Hennesy モエヘネシー・ルイヴィトン
(C)LVMH  Watch the video


Launch of the LOUIS VUITTON Foundation for Creation,
in Paris on Monday 2 October, 2006 (プレスリリース)

引用:LVMH

Audio and video webcast of the press conference
To access the recorded webcast  デリート?

Press release
To read the press release  (pdf テキスト)

Press kit
To access the press kit 
(雲のような模型のキット のようです。)
To access the visual of the LOUIS VUITTON Foundation for Creation
(デジタル模型図)


村上隆やマシュー・バーニー(Matthew Barney)、リチャード・セラ(Richard Serra)、クリス・バートン( Chris Burton)、アンジュ・レッチア(Ange leccia)などの作品が中心。


DUNE LOUIS VUITTON DUNE LOUIS VUITTON
著者:DUNE編集部,販売元:アートデイズ

引用:内容(「MARC」データベースより)
村上隆とのコラボレーション、マーク・ジェイコブスのインタビュー、2006-2007秋冬コレクション紹介、アイコニックなセレブリティーたちを起用したキャンペーン広告ほか、ルイ・ヴィトンの世界を堪能できる一冊。


Louis Vuitton: The Birth of Modern Luxury Louis Vuitton: The Birth of Modern Luxury
著者:Paul-gerard Pasols 販売元:Harry N Abrams
フレデリック・クレマンとまではいかないけれど、ビジュアル本です。ヴィトン家の歴史と職人達。著者はヴィトンのマルティエで、ジャーナリストのポール=ジェラール・パゾル。650点のイラストから芸術・スポーツ・文化との密接な関わりにも言及しています。

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